家電量販店と呼ばないで 事業モデル、転換続けるノジマの野島広司社長

ノジマの野島広司社長(左)とノジマコンサルティングプロジェクトを率いる「ノジマコンさる」
ノジマの野島広司社長(左)とノジマコンサルティングプロジェクトを率いる「ノジマコンさる」

首都圏地盤の家電量販大手のノジマが2015年の携帯電話販売大手のアイ・ティー・エックス(ITX)に続き、このほど、富士通子会社ニフティの個人向けインターネット接続事業を買収した。家電販売市場の成長が見込めないなか、ネット社会の進展を見据えて事業領域を広げていく。野島広司社長は「もはや当社は家電量販店ではない」と言い切る。

――安売りも話題にならず、家電販売はあまりもうからなくなったのではありませんか。

「(11年に終わった)エコポイントバブルの後、メーカーは品番を絞り込み、量を作らなくなりましたから。そもそも家電量販店というのは大きな店をつくって宣伝をどんどん打って、(メーカーなどから)ヘルパーを集めて、メーカーが余った商品を消化していくのがビジネスモデルです。安売りのほうはアマゾンなどネットの強さばかりが目立ちます」

「いい加減な商品は減りましたね。かつて、あるメーカーから言われたのは、テレビを店頭で映さずに山積みにして陳列してくださいって。映すと違いが分かってしまうから。数がそんなに出ないので、きちんと価値があるものをお客さんに薦めていくと、粗悪品をつくっていたメーカーほど苦しくなって、つぶれていきました。逆に価格だけじゃなくて、質できちんと利益を取っているメーカーは強い」

レベル高い社員 接客の質に自信

――テレビは買い替え時期ですが、消費者はメーカーのいう付加価値にお金を払いますか。

「テレビの視聴時間が減るなか、確かに番組をスマートフォン(スマホ)などで見る消費者も増えています。有機ELテレビもこの先、まだまだ下がっていくでしょう。メーカーも販売店も規模の利益は追いづらくなっています」

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