アシックス=部活用品のイメージ、五輪で変えたいアシックスの尾山基会長兼社長

「スポーツバッグなども有望視しています。かつては80億円くらいありましたが直近は10億円を切る程度。伸ばす余地は大きいです。ただ、売り上げを取るために、余計なものは作りません」

――五輪を世界市場開拓にどう生かしますか。

「五輪は世界最大のスポーツイベントですから経済効果はサッカーのW杯以上です。アジア、なかでも中国での市場開拓に弾みをつけたい」

「16年のリオ大会で盛り上がったパラリンピックにも期待しています。これまでの知見を生かして、今春から品ぞろえを増やしましたし、20年に向けてはさらに力を入れていこうと思います。パラリンピックを通じて、勇気づけられ、より多くの人たちがスポーツに積極的に取り組むようになるとみています」

(聞き手は永井伸雄)

尾山基
1974年(昭49年)大阪市大商卒、日商岩井入社。ドイツ留学を経て82年にアシックスに入社し、04年取締役、08年から現職、17年から会長兼任。世界スポーツ用品工業連盟副会長や日本スポーツ産業学会会長も務める。石川県生まれ、66歳。
デジタル戦略 成長の鍵
2017年12月期は増収減益となる見通し。前期の押し下げ要因となった米国事業をある程度戻し、アジアの事業拡大などで売上高を積み上げる予定。一方、将来の成長に向けた組織改編の実施などで経費がかさみ、17%の最終減益を見込む。
今後の経営のカギを握るのはデジタル戦略だ。16年2月に95億円で米国のランニングアプリ会社を買収、3300万人の運動データを手中にした。提案型の事業モデルをどう築いていくか。中計では20年度に売上高で16年12月期比88%増の7500億円以上と高い目標を掲げる。(北西厚一)

[日経MJ2017年7月24日付]

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