操作しやすいデジタルフォトフレーム
何でもランキング
音楽・動画も楽しめる
デジタルカメラで撮った思い出を飾るのに便利なのが電子写真立て「デジタルフォトフレーム」だ。たくさんの画像を数秒おきなど一定の間隔で自動的に映し出す。子どもの写真データと一緒に祖父母へのギフトにする人も多い。初心者でも使いこなしやすい機種を専門家が試用して選んだ。
デジタルフォトフレームは写真の入ったメモリーカードを本体に挿して使う。パソコンと違って電源を入れるとすぐ使え、操作も比較的簡単だ。上位にはその中でも使いやすい機種が並んだが、1位の製品はリモコン操作のわかりやすさや動作の機敏さが初心者にもやさしいと高評価だった。
画質は今回10位内に入った機種は平均的な水準を超え、おおむね専門家の合格点を得た。ただ、階調(色の濃淡の変化)の再現力などで違いがあるほか、色合いの派手さなども会社によって異なる。こだわるなら見慣れた写真をメモリーカードに入れて店頭に持って行き見比べるといい。
音楽や動画も再生できる機種が増えており、今回は5、6、9位を除く7機種が対応している。デジカメで撮影した動画を見ることはもちろん、パソコンに保管した楽曲をカードに移して再生することもできる。
カードからデータを移せる本体内蔵メモリーを持つ機種も便利。容量はまちまちだが、今回は全機種が搭載する。1位は2ギガ(ギガは10億)バイトあり、取り込む際に画像サイズを画面の大きさに合わせて自動変換し、約4000枚保存できる。
100ボルト電源(ACアダプター)で動き、消費電力は数ワットから10ワット前後が大半で、パソコンやテレビと比べると少なく済む。ただ、つけっ放しで使うことも多く、消費電力が気になるならタイマーでオン/オフできる機種がおすすめだ。
通信機能で携帯から受信も
最近増えているのが通信機能を備え、携帯電話などから直接、写真を受信できる機種だ。NTTドコモ、ソフトバンクなど携帯各社が発売。ニュースや星占いなどの情報や画像の配信サービスも用意する。9位もKDDIが販売。別途、新規契約事務手数料のほか、月額使用料とパケット通信料が必要だが、au以外の携帯電話やパソコンからも受信できる。
デジタルフォトフレームが注目されるのは携帯電話のカメラの性能が向上したことも大きい。気軽にデジタル写真を観賞したいというニーズが高まっている。「今後は(スマートフォンにも使われる基本ソフトの)アンドロイドで動く機種も出る。テレビのリモコンなどと一体化した機種が家庭に浸透するのでは」と写真家の山田久美夫さんは予測する。
調査の方法 民間調査会社がまとめた家電量販店の販売ランキングを基に、メーカー推薦も含めた18ブランド20機種を候補として選定。専門家が実際に試用し、初心者におすすめの機種を挙げてもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
安蔵靖志(オールアバウト「パソコン周辺機器」ガイド)▽江口靖二(デジタルメディアコンサルタント)▽神原サリー(家電コンシェルジュ)▽鴻池賢三(AV評論家/オールアバウトガイド)▽斎藤幾郎(デジタル系ライター)▽戸田江里子(ハッピーコム代表)▽平澤寿康(テクニカルライター)▽本田雅一(フリーランスジャーナリスト)▽山口真弘(テクニカルライター)▽山田久美夫(デジタルカメラ情報サイト「DigitalCamera.jp」主宰・写真家)
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