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秋を探しに 草紅葉が美しい名所10選

NIKKEIプラス1

2017/9/17 NIKKEIプラス1

6位 苗場山 300ポイント
起伏ない頂上に大湿原広がる(新潟・長野県)

新潟、長野両県にまたがる標高約2100メートルの山頂に「飛行場のような湿原の草紅葉」(高橋さん)が広がる。「苗場」の名は、湿原の沼池に群生するミヤマホタルイが田に植えた苗のように見えることに由来するという。

「起伏のない頂上に広がる大湿原に沼池も光り、まさに山上の楽園。頂上の山小屋に泊まりたい」(中村さん)。大広間に泊まるログハウス風の施設は夕朝食もある。

(1)025・767・2202(長野県栄村役場秋山支所)(2)9月中旬から1~2週間

7位 八島(やしま)湿原 290ポイント
湿原の入り口から全貌を見渡す(長野県)

ススキの白い穂が目立つなか、オニゼンマイやヤマドリゼンマイの赤茶色の群落、タチフウロやアケボノフウロの紅葉が楽しめる。「湿原の入り口に立てば湿原全体を眺望でき、草紅葉の全貌が見える。湿原を一周すると変化に富んだ自然を楽しめる」(山田さん)

霧ケ峰高原を走るビーナスラインで湿原自体へのアクセスも良い。「すぐそばまで車で行けるので、高齢者や足の弱い方でも満喫できる」(倉田さん)。

(1)0266・52・7000(八島ビジターセンター)(2)9月半ば~10月下旬

8位 坊ガツル 260ポイント
ツツジの赤と草の錦 油絵のよう(大分県)

「黄金色に輝くススキの穂と、色づき始めた紅葉が相まって素晴らしい景観が望める」(杉下さん)。標高1700メートル級の山に囲まれた盆地にあり「ほどよいハイキングの後に広大に色づく大地が現れる」(久志さん)。「ドウダンツツジの赤と草の錦が目にも鮮やかな油絵のようで強い印象が残る」(高橋さん)

「山懐にたたずむ登山者の交差点。のんびりテントで楽しむのもいい」(中村さん)。

(1)0973・79・2154(長者原ビジターセンター)(2)10月中旬から下旬

9位 雨竜沼(うりゅうぬま)湿原 250ポイント
荒涼感漂う神秘的な溶岩台地(北海道)

標高850メートルの溶岩台地に広がる「北海道の尾瀬」。見どころは「一面に広がる大小の沼池と黄葉のオゼコウホネ、サワギキョウ、ナガボノシロワレモコウ」(高橋さん)。北海道ならではの静かな雰囲気に包まれ「神秘的な景色が良い」(平野さん)。「どこまでも広がる湿地の雄大さに息をのむ。荒涼感が魅力」(大場さん)

湿原散策のシーズンは短い。例年6月初旬に雪解けを迎え、初雪がちらつき始める10月には閉山する。

(1)0125・77・2673(雨竜町観光協会)(2)9月中旬から10月上旬

10位 曽爾(そに)高原 170ポイント
風に揺れ息づくススキの原(奈良県)

約38ヘクタールの高原に、銀色の穂が波打つ光景は圧巻。「スケールの大きなススキの原は風に揺れ息づいている。沈む夕日と共に鑑賞したい」(中村さん)。「緩やかな起伏の斜面を背に広がる、一木たりとも目に入らないススキの原にはぬくもりさえ感じる」(大場さん)

近畿地区唯一のランクイン。灯籠(とうろう)の明かりが夜のススキを浮かび上がらせる「山灯(やまあか)り」も催される。

(1)0745・94・2106(曽爾村観光協会)(2)10月上旬から11月下旬

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を点数に換算した総得点。地名、所在地。(1)問い合わせ先電話番号(2)例年の見ごろ。写真は1位尾瀬保護財団、2位木原浩、3位日光市観光協会、4位八甲田ロープウェー、5位月山朝日観光協会、6位鍵谷哲也、7位八島ビジターセンター、8位長者原ビジターセンター、9位佐々木純一、10位曽爾村観光協会提供。

調査の方法 専門家の協力で「草紅葉の名所」32カ所を選定。専門家にベスト10を選んでもらい、点数を付けて集計した。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)。

大場秀章(東京大学名誉教授)▽木原浩(植物写真家)▽倉田英司(東京山草会事務局長)▽杉下弥生(日本ヴォーグ社「私の花生活」編集長)▽高橋重(登山家)▽中村義毅(栃の葉書房出版写真部)▽萩原浩司(山と渓谷社山岳図書出版部部長)▽久志博信(山野草研究家)▽平野隆久(植物写真家)▽山田隆彦(日本植物友の会副会長)

[NIKKEIプラス1 2017年9月16日付]

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