兵庫県養父市の「朝倉山椒カキ氷」

主催者が最も印象深かったと思うかき氷に贈られる「まるごとにっぽん賞」には、兵庫県養父市の「朝倉山椒カキ氷」が選ばれた。

養父市の特産品である「朝倉山椒」を使って、今大会のためにサンショウのシロップを開発した。トッピングにもサンショウにこだわり「朝倉山椒わらびもち」を開発、かき氷とともに提供した。

サンショウのほかにも、甘さとは一見無縁の地元特産品を使った「独創系かき氷」が多く出展されていた。

栃木県足利市の「足利トマトのかき氷」

特に「かき氷グランプリ銅賞」に選ばれた2つのかき氷は、いずれも興味深かった。

栃木県足利市の「足利トマトのかき氷」は、地元のワイナリー「ココ・ファーム」の「地元産トマトのピューレ」を使ったシロップが特徴。あしかが輝き大使のパティシエ・江森宏之さんが考案した。フルーツに匹敵する甘さを地元名産のトマトで表現した。

静岡県浜松市の「うなぎいもかき氷」

静岡県浜松市の「うなぎいもかき氷」は、浜名湖のうなぎと遠州浜のさつまいもがコラボして生まれた新しい浜松限定ブランド「うなぎいも」を使ったもの。「うなぎいも」は普段は捨られてしまううなぎの骨や頭などを肥料に使って栽培したさつまいもだ。かき氷の上に「うなぎいも」と牛乳・練乳でつくったソースをかけて「うなぎいも」の甘露煮をトッピング。まさに「スイートポテト」なかき氷だ。

広島県呉市の「呉 氷~麺(ひょーめん)」

最もユニークだったのは、広島県呉市の「呉 氷~麺(ひょーめん)」。地元のご当地グルメ・冷麺をモチーフにした「甘くない」かき氷になっていた。

冷麺のトッピングであるじゃこにキュウリやトマトなどの夏野菜、レモンが添えられる。味付けはちょっと酸味のある冷麺のたれをベースにしたシロップ。冷麺のたれの油を調整して、しつこくなくさっぱり食べられるようにした。

北海道鷹栖町の「ハスカップかき氷」

ほかにも、山口県萩市の夏みかんや長崎県壱岐島のユズ、愛媛県伊方町の甘夏、熊本県菊池市のメロンなどフルーツの甘さを生かした「王道系かき氷」も多数出展した。地元のフルーツを生かしたかき氷なら、今回登場した19都市に限らず、多くのまちにそれぞれの味があることだろう。

この機会に地元のおいしいオリジナルかき氷を探してみてはいかがだろうか。

(渡辺智哉)