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「塩ドリンク」で熱中症対策 レモンやミントで楽しむ

魅惑のソルトワールド(4)

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NIKKEI STYLE

関東では梅雨も明け、いよいよ本格的な夏の到来です。すでに気温30℃を超える地域が続出しており、今年も例年に続き猛暑が予想されています。この時期、ニュースを賑わせるのが「熱中症」。健やかに夏を乗り切るために、実は「塩」が大活躍するんです。

熱中症対策に役立つ塩の働き

汗をなめると「しょっぱい」と感じることからもわかるように、汗の中には塩分が含まれており、およそ0.2~0.5%くらいの濃度と言われています。平均気温が30℃近い場合は、室内では1日3リットル前後、外では1時間に500ミリリットル前後も汗をかくと言われており、汗と一緒に多くの塩分が体内から失われていきます。もちろん、運動をすれば短時間でさらに多くの塩分を排出することになります。

人間の体内には約0.9%の濃度で塩分が溶け込んでおり、これが適切に保たれないと正常な生命維持活動が行えません。つまり、汗をたくさんかいた時に水分だけを補給し続けると、体内の塩分濃度が極度に薄まり、危機を感じた身体が体内のミネラルのバランスを保とうとして、入ってきた水分をそのまま尿や汗として排出してしまうため、ミネラルバランスは改善されません。こうして体内のミネラルバランスの崩れが長く続くと、熱中症にかかりやすくなってしまいます。

特に、筋肉の痛みや痙攣が起きる「熱けいれん」や、体温の上昇や頭痛・吐き気や虚脱感が起きる「熱疲労」は、大量の発汗による体内の塩分量の低下によって引き起こされるため、十分な水分と塩分の補給によって、対策をすることができます。

塩あめは熱中症対策に有効?

夏になると、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの店頭に並ぶ「塩あめ」の種類が爆発的に増えることにお気づきでしょうか? ここ数年でその傾向はさらに強くなり、「塩あめ」だけでなく「塩グミ」や「塩ガム」も登場しています。使われる塩も、岩塩や海水塩、湖塩など多種多様です。

さて、一大ブームとも言えるこの「塩あめ」。果たして熱中症対策に効果はあるのでしょうか?

製造元によっても異なりますが、よく流通している塩あめをもとに検証してみましょう。某社の塩あめは、100グラムあたりの栄養成分が、エネルギー388キロカロリーで、ナトリウムは340ミリグラム。1粒がだいたい5グラムくらいなので、1粒あたりのエネルギーは19.4キロカロリー、ナトリウムは17ミリグラムです。

前述の通り、1日3リットルの汗をかいた場合、少なく見積もっても、3リットル×0.2%=6グラムもの塩が失われています。1日中、食事をせずに塩あめだけを食べることは考えづらいですが、もし塩あめだけで必要な塩分量を摂取しようとすると、なんと350粒も食べなくてはならない計算になります。当然、エネルギーの過剰摂取に繋がります。

いろいろなフレーバーがあって楽しい塩あめですが、熱中症対策においては、あくまで補助的に利用するものであることを覚えておいてください。

ソルトドリンクで賢くおいしく熱中症対策

塩あめだけでは足りない塩分補給。でも塩そのものをぺロペロと舐めるのも、なんだか味気ないもの。そこで活躍するのが、塩を使った飲料「ソルトドリンク」です。

今回は、熱中症対策にも役立つ、おいしくて、さらに気分が華やかになるソルトドリンクをご紹介します。

<基本のソルトドリンク>

日常生活での発汗量が多い時は、市販のスポーツドリンクだと糖分の過剰摂取に繋がりやすいので、水500ミリリットルに塩1~2グラムを入れた塩水がおすすめです。

飲んでしょっぱいと感じなかったり、むしろ甘いと感じるようであれば、身体にミネラルが足りていない証拠なので、ごくごく飲んでもらって構いません。飲み続けるうちにしょっぱく感じるようになります。

<塩レモン&ミントウォーター>

この夏のおすすめは、ノンシュガーの炭酸水にたっぷりのミントとレモンの輪切り、そして塩をひとつまみ入れた「塩レモン&ミントウォーター」。

レモンの酸味は塩のしょっぱさを抑制してくれるので、塩味はほとんど目立ちません。見た目にも華やかですし、シュワシュワとした炭酸の刺激と、レモンの酸味とミントの香りが、気分をリフレッシュさせてくれます。

<塩コーヒー>

もう一つおすすめなのが、塩コーヒー。実はエチオピアでは一般的な飲み方なのですが、コーヒーに塩をひとつまみ入れるだけで、コーヒーの酸味が緩和され、コクが深くなり、全体がまるみを帯びた味わいになります。

ちょっと今日は汗をたくさんかいたなという日は、いつものコーヒーに塩をちょっと足してみてください。

<塩麦茶>

さらにもう一つ。夏の冷蔵庫の定番と言えば麦茶ですが、実は、麦茶と塩って味の相性がとても良いのです。

麦茶に塩をひとつまみ入れることで、うまみの輪郭がはっきりとし、香ばしさが増します。

<塩フルーツウォーター>

また、運動時などの短時間で大量に発汗する時には、水1リットルに塩3グラム、砂糖40グラムを混ぜるのがおすすめ。浸透圧の関係で、体内での吸収率がアップします。

砂糖を入れるのに抵抗がある場合は、お好みのフルーツや野菜を入れるのもおすすめ。りんごやバナナ、すいかなど、好きなものをざくざくと切って入れるだけです。

前述の塩レモン&ミントウォーター同様、見た目の華やかさもプラスされて、気分をリフレッシュさせてくれること間違いなしです。

どんな塩が向いているのか

塩ドリンクに使う塩は、できるだけ海水のミネラルバランスがそのまま残っている塩がおすすめ。岩塩よりは、海水塩のほうが向いているものが多いといえます。

そして、いちばんのポイントは、どのドリンクを飲む場合も、水分補給の際には、一気に飲むのではなく、ゆっくりと時間をかけて少しずつ摂取することが大切です。そしてもちろん、どの塩を使うかによってドリンクの味が大きく変わりますので、いろいろなお塩で試してみてください。

上手に塩を活用して、元気に夏を乗り切りましょう!

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)

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