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SAIが行く!/日経CNBC

投資の「偏見スイッチ」をオフに 銘柄選びのポイント 気になる投資術!(5)

2017/7/13

 3月期決算企業の通期決算が出そろいました。2017年3月期は上場企業(金融など除く)全体を1社に見立てた「ニッポン株式会社」の連結純利益は過去最高益を更新。企業の収益構造が大きく変わったことで、従来なら逆風となる円高の環境下でも着実にもうけを確保できる体質になっていることを印象付けました。

 時計の針を10年近く戻してみましょう。リーマン・ショックに端を発した世界的な同時不況で、日本企業も収益を大きく悪化させました。2009年3月期は「上場企業の3社に1社が最終赤字」に陥りました。前後して、日経平均株価もバブル崩壊後の最安値を更新する局面に。そのときにいまの姿をどれだけの人が見通せたでしょうか?

 長期的な視野で株式投資する際に見極めたいのは、その会社が10年、20年といった期間にどれだけ売上高や利益を伸ばす成長力を秘めているかということ。理論的には、株価はその会社が将来あげるであろうキャッシュフローを現在の価値に置き換えたものと考えられるので、まだ多くの人がそうした本来の価値に気づかず割安に据え置かれている銘柄をいかに早く見出せるかがカギとなります。

 「SAIが行く!」では5回にわたり、個人投資家がおさえておくべきポイントの数々を投資のプロから伝授してもらっています。最終回のゲストは、「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長。藤野さんは、銘柄を選ぶ際に個人投資家はどうしても「偏見にとらわれがち」だと指摘します。その一例として、藤野さんは、安倍内閣の経済政策「アベノミクス」が始まる前の10年間に全体の何%の上場企業の株が上昇したか、という問いをよく投げかけるそうです。多くの人の答えは実態とかけ離れているというのですが――。個人投資家は、どんな思い込みにとらわれがちなのでしょうか。

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 気になる世界経済、日本の景気の行方はどうなる? 経済を動かすカギとは? 日経CNBCコメンテーターの崔真淑が取材する番組「SAIが行く!~ウーマンエコノミストの気になる今!~」のリポートをお届けします。毎週木曜日掲載。


崔真淑 マクロエコノミスト。日経CNBCコメンテーター。GOOD NEWS AND COMPANIES代表。1983年生まれ。神戸大学経済学部、一橋大学大学院(ICS)卒業。大和証券SMBC金融証券研究所を経て独立。ニュース・資本市場解説を行う。エイボン・プロダクツ社外取締役。

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