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丸の内キャリア塾

職場の装い・メイク術 TPOを意識し、自分らしさ演出

2017/5/10

トークショーは実演を交えながら進められた

 働く女性にとって職種・ポジションに合った装い、ビジネスシーンにふさわしいメイクは悩みの種。今回の丸の内キャリア塾のテーマは「キャリアアップのためのビューティー&ファッション」。イメージングディレクターの高橋みどりさん、ヘア&メイクアップアーティストの千吉良恵子さん、美容ライターの橋本日登美さんが登壇し、それぞれの立場から、自分らしさを引き出し好印象を与えるファッションコーディネート術やメイクアップ法を紹介しました。

■自分の立場や役割をファッションで明確に表現 高橋みどりさん

 ビジネスにおけるファッションの重要性をはっきりと意識したのは、バーニーズジャパン(東京・渋谷)に転職して以降のことです。それまでは好きな服や流行している服ばかり着ていましたが、それだけではいけないと思うようになりました。

 欧米人はプレゼンテーションするときに「私はこういう立場の人間です」「きょうはこんな役割を担っています」ということを言葉だけでなく、ファッションで明確に表現する傾向があります。日本でも、謝罪のときに赤いスーツではいけませんよね。作業で動き回るときにはミニスカートは適しませんし、新入社員が高級ブランドのバッグを持つのもふさわしくありません。

 働くシーンで着る服を選ぶときには、「きょうは誰とどこに行き、どなたと会い、何をするのか」というTPOに応じた効果的なコーディネートが求められます。それを意識すれば自分勝手ではない選び方になるので、人間関係がうまくいき、仕事もはかどります。

 まずは自分のベーシックを見極めることから始めましょう。色でいえば、紺、グレー、ベージュ、白、黒を基本に置く。デザインでいえば、トレンドやモード感、過度な装飾を排除したシンプルなものがベターです。自分らしさは、アクセサリーや小物で表現します。例えば、ジャケットにコサージュを付けてみる。これだけで自分らしさ、女性らしさを出せるものです。

 サイズ感にはとくに注意してください。誰でも加齢とともに体形は変わります。まずは自分に合うサイズを知っておくことが重要です。そのため洋服を買うときには必ず試着してください。鏡の前で360度回って、全体のバランスを見た上で決めましょう。

 「働くときのスタイルは、年齢ではなく、ポジションで選ぶ」というのが基本になります。キャリアを重ね、社内で何がしかの役職を与えられると、仕事の場で会う方の役職も上がります。当然、責任も重くなりますが、そのぶん報酬も上がります。ポジションと給料がアップすれば、より質の良いものを着ることを意識しましょう。良質なものは見た目にわかるだけでなく着心地も良く、リラックスして仕事に臨めるものです。

 「働くときにおしゃれしないで、いつするの?」――。これは私の永遠のテーマです。仕事の場でも自分らしく、女性らしく、生き生きと働く。そのためにもおしゃれを楽しみ、いろいろ試してより良い自分をプレゼンしてください。キャリアアップしたい、進化したいという前向きな気持ちがあなたをより輝かせてくれるはずです。

丁寧に解説するヘア&メイクアップアーティストの千吉良恵子さん

■スキンケアとベースメイクで大切なのはパッティング

橋本 きょうは千吉良さんにメイクアップの実演を交えて、「ビジネスシーンにふさわしいメイク」を教えていただきます。派手すぎず地味すぎず、良い印象を与えるメイクは意外に難しいもの。特に忙しい女性にとって崩れにくいメイクは必要不可欠ですよね。

千吉良 メイク崩れを防ぐには、スキンケアの段階で時間をかけて化粧水をパッティングすることが大切です。コットン全面に化粧水をたっぷり含ませ、下から上へ毛穴の中に化粧水を染み込ませるイメージで丁寧にパッティングしてください。その後は、乳液でふたをすることが大切です。うるおいをしっかり閉じ込めることで乾燥や崩れを防ぎます。

橋本 次はベースメイクです。ベースメイクは仕上がりの60%を左右するといわれる重要なポイントですね。

千吉良 まずは米粒大に化粧下地を5点(おでこ、両頬、鼻、あご)置きして、指で伸ばしていきます。その後は、スポンジで丁寧に伸ばし、下地の密着度を高めます。次にリキッドファンデーションをやはり5点置きして、頬や額の広い部分から内から外に向かって伸ばします。ここでもじっくりパッティングすることで崩れを防ぎます。

橋本 年齢を重ねるとシミやソバカスも気になります。 

千吉良 シミなど気になる部分だけにコンシーラーをのせて、指でトントンとなじませた後に小さなスポンジで境目をきれいにぼかします。次にパウダリーファンデーションかルースパウダーの順に重ねることで、ナチュラルな仕上がりになります。

橋本 千吉良さんといえば「チギチーク」というくらいチークメイクが人気です。ポイントになるのが「仕込みのチーク」ですね。

千吉良 仕込みのチークの役割は「幸福感」を演出することにあります。ですから、自然な血色感を与えるぐらいがちょうどよいですね。まずは発色の良いクリームタイプのチークを手の甲で伸ばします。そこに少量のリキッドファンデーションを加えて混ぜると、コーラル系の程よい色合いに変わります。これを頬の、笑ったときに一番高くなるところを中心に楕円形に伸ばし、スポンジで丁寧に輪郭をなじませます。その後はルースパウダーで軽くふたをするように押さえていきましょう。これで夕方まで疲れた印象とは無縁の、血色感のある生き生きとした表情を保てますよ。

■顔の印象を決める目元 意識すべきは目の「際」

橋本 次はアイメイクですね。

千吉良 まずシャンパンゴールドのクリームシャドーをアイホールに仕込みます。指に取り、ワイパーのように右に左に動かして伸ばしましょう。これがアイメイクのベースになります。

 続いて、アイラインを引いていきます。美しい目元は目の「際」で決まります。1回で一気に引こうとせず、目尻から目の形に沿って細く、アイライナーをこまめに動かして引いていくと良いでしょう。まつ毛の間も丁寧に埋めてください。さらにアイラインは目尻から5ミリメートルほど長く、引き上げるのではなく、目の形に沿って引くのがお勧めです。そして、この上に「締めのシャドー」を施します。締めシャドーがアイラインにふたをする効果があり、自然なグラデーションも出来上がります。

 そして、マスカラです。一番大事なのは、目尻の3~5本。この部分が、まつげの長さの印象を決定付けるからです。ブラシを縦に持ち替えて下からすくい上げるように1本ずつ塗っていきます。最後はスクリューブラシで余分なマスカラを丁寧に落として完成です。

橋本 定番のブラウンベースで品があり、程よく華やかなオフィスでも好印象な目元になりました。次は眉毛。眉を変えると、顔の印象が変わりますよね。

千吉良 眉は「顔の額縁」といわれるぐらい重要です。最近はストレートでナチュラルな眉が流行しているので、形を作り過ぎないことが大切です。眉の下側のラインをはじめに描き、毛の足りないところを埋めていきます。眉頭上の3、4本は絶対に描いてはダメ。ここを描くとわざとらしくなってしまいます。 

橋本 アイメイクが整えば、次はリップです。

千吉良 口元にはその人の品格が表れるので、リップブラシを使って丁寧に仕上げたいところです。まずはリップスティックを下唇にじかづけし、上下の唇をあわせるようにしてリップを上唇に移します。その後はリップブラシで内から外に向かって丁寧に伸ばします。リップはじか塗り、ブラシ使いで印象を変えられますので、TPOにあわせて使い分けると良いですね。

橋本 いよいよ最後の仕上げです。

千吉良 全体のバランスを見てチークを入れましょう。既に仕込みのチークが施してあるので、パウダーチークを本当にひと刷毛するだけで華やかさを演出できますよ。これでメイク完了です。

橋本 ポイントを押さえると、自然ながらもきちんとした印象のメイクに仕上がりましたね。ありがとうございました。

高橋みどり
 Oens代表、イメージングディレクター。PR、マーケティング、商品や店舗のプロデュースを行うほか、原稿執筆、セミナー講師として活躍。「働く女性のワードローブ おしゃれの教科書」「大人おしゃれのルール FASHION RULE BOOK」(ともに講談社)など著書多数。
千吉良恵子
 ヘア&メイクアップアーティスト 2012年にヘア&メイクアップマネジメント業務を行うcheek oneを設立。女性雑誌のビューティー、ファッションページ、CM、広告撮影のほか、講演や化粧品関連のアドバイザーなどで幅広く活躍。著書に「千吉良恵子の効くメイク」「千吉良恵子の可能力メイク」などがある。
橋本日登美
 美容ライター。最先端のトレンドをわかりやすく、取り入れやすい形で伝えることを信条に、 「VOCE」「FRaU」「With」「In Red」など多くの女性誌でメイクアップからボディー&スキンケア、美容医療まで幅広いジャンルで執筆活動を展開。美容書籍の編集業務や広告リーフレット・リリース制作なども手掛ける。

[2017年4月公開の丸の内キャリア塾を再構成]

丸の内キャリア塾とは、キャリアデザインを考える女性のための実践的学習講座です。毎回、キャリアやライフプランに必要な考え方と行動について多面的に特集しています。
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