「幻の和牛」など銘柄肉、駒沢に集結 東京和牛ショー
あす18日(金)から23日(水・祝)までの6日間、東京・駒沢オリンピック公園中央広場で、和牛の魅力をアピールする「東京和牛ショー2016」が開催される。
よく勘違いされるが、和牛と国産牛は同義語ではない。
和牛とは、日本古来の在来種を、長年にわたり交配、品種改良した牛種のことで、有名な「黒毛和種」の他、北海道・東北の「日本短角種」、山口県の「無角和種」、高知県や熊本県などの「褐毛和種」の合計4種しかない。
一方、国産牛は3カ月以上日本で飼育された牛の総称であり、その多くは、ホルスタイン種や交雑種になる。
今回のイベントは、普段から和牛を提供するお店が一堂に集い、それぞれ自慢のブランド牛を使った看板料理を提供、和牛の魅力を知ってもらおうというもの。
提供するのは、ステーキ、ローストビーフからハンバーガー、カレーまで。出店各店舗の自慢料理が並ぶ。
注目は、東京都あきる野市で肥育されている秋川牛のサイコロステーキ。都内の和牛畜産農家は一軒のみという、まさに「幻の和牛」で、市場にも滅多に出回らないという。
もうひとつの注目は、前沢牛のローストビーフ。ぜいたくな和牛を塊でロースト、ワサビの利いたソースとともに提供する。
東京ではなかなかお目にかかれない神戸ビーフのステーキは数量限定。普段は専門店でしか食べられないブランド肉を、お手ごろ価格で提供する。
和牛は、その定義から「トレーサビリティ」と呼ばれる履歴情報追跡システムなどで厳密に品質、交配管理が行われ、それが高価格の背景になっている。しかし、それだけ大切に肥育されている肉ということでもある。
おいしいのには、訳がある。
この機会に、これまで食べたことがないブランドを試してみるのもいいだろう。
(渡辺智哉)
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