ホームランを打てなくなったソニーがとるべき次の一手
早稲田大学ビジネススクール今村英明客員教授の「無常経営」(3)
この連載は、企業や経営者を栄枯盛衰しかつ流転する無常な生物システムと仮定し、「ティンバーゲンの4つのなぜ」をツールとして、企業や経営者の進化を考える演習である。題材は、最近の日経ビジネスオンライン(NBO)や日経ビジネス(NB)の記事などである。「ティンバーゲンの4つのなぜ」とは、オランダの動物行動学者でノーベル賞受賞者のニコ・ティンバーゲンが考えた「生物の行動を本当に理解するために解明すべき4つの異なる『なぜ』」のことである。それは、次の4つの問いである。