日経エンタテインメント!

『ラランド・サーヤの虎視舌舌』では、「コレされて一瞬で冷めました」「私が知ってるサバイバル術」などをテーマにメールを募集、サーヤとリスナーの絶妙な掛け合いが人気だ。また交流のあるゲストを招いての赤裸々トークがネットなどで話題になることも多い。

『ラランド・サーヤの虎視舌舌』 “令和の元気が出るラジオ”をコンセプトに、リスナーから送られてくる様々なお悩み相談にサーヤが答えていく。コーナーも充実しており、芸能界の隅にあるようなゴシップを募集する「週刊サーヤFRIDAY」、サーヤが愛してやまない都市伝説を扱う「コシタン…ミステリーファイル…」などがある(金曜21時~22時30分/文化放送)

「『虎視舌舌』は持っている番組の中で唯一の生放送なので、リスナーとのやり取りが盛んで、メッセージを読む数も1番多いんです。悩み相談系も多くて、10代で片思いをしている学生や、50代で不倫をしてる人からも来たりする。年齢層もすごく幅広いし、実生活にひもづいてる話が多いので、すごくリアルだなと思いますね。ただ、リスナーの方の私への信頼感がすごすぎて、愛の深さがたまに怖くなったりもします(笑)。

あと、生放送の良さでいうと、私はリアルタイムで逐一ツイッターでもチェックしてるので、自分が話したことに対する反応がすぐ分かるところもいいなと思います。夜の9時から10時半という放送時間も気にしてますね。ゲストにどぶろっくさんが来て下さった時は、先輩方に引っ張られるように下ネタをたくさん言いましたけど、時間帯を考えながら頑張って抑えました(笑)」

1人で仕切るカッコよさ

「また、私はお酒が好きなんですが、『お酒の会社にスポンサーについてほしい』と番組で話していたのを、酒造会社の営業の人が聴いてくれてたみたいで。イベントが開催される話が持ち上がったことがあったんです。そうやって、リスナーさんとの意外な仕事が生まれる瞬間があるのも、ラジオの面白さですよね。

最近は、勉強も兼ねて人のラジオも聴くようになりました。ニシダがヘビーリスナーである、南海キャンディーズの山里(亮太)さんの『不毛な議論』(TBSラジオ)は、1人しゃべりの番組として学べることが多いと思って聴いています。『これだけの量をしゃべるんだ』とか、『こういう切り返しをするんだ』など気づくことが多くて、改めてすごさを感じますね。どんな状況でも1人で仕切れてるのがやっぱりかっこいい。私も目指したいところです。

あと、最近お気に入りのラジオは、『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ)。この時代に、あそこまで忖度(そんたく)なく悪口を言ってる人はいないので、聴いていて気持ちいい。良い人ぶってない人のラジオがやっぱり1番面白いですね(笑)」

(ライター 小松香里)

[日経エンタテインメント! 2021年11月号の記事を再構成]