ラランドのサーヤ 番組持って知った「ラジオの魅力」ラジオ&音声メディア黄金時代(3)

日経エンタテインメント!

現在3本のラジオ番組を持つ、若手お笑いコンビのラランド、サーヤ。『ラランド・ツキの兎』(TBSラジオ)と、インターネットラジオ『ラランドの声溜めラジオ』(GERA)はコンビで、2021年4月スタートの『ラランド・サーヤの虎視舌舌』(文化放送)は1人でパーソナリティーを務めている。ラジオで活躍の場をどんどん広げているが、自身が番組を持つまでは、ラジオに全く興味がなかったという。

1995年12月13日生まれ、東京都出身。お笑いコンビ・ラランドのボケ担当。「M-1グランプリ2019」ではアマチュアながら準決勝進出(写真:中川容邦)

「相方のニシダは、ラジオのヘビーリスナーなんですけど、私は全然ラジオを聴いてこなかったんです。幼なじみのお父さんがラジオパーソナリティーをやっていて、その子に無理やりNACK5の『おに魂』を聴けって言われて少し聴いてたぐらいで。パーソナリティーとリスナーが1対1のクローズドな空間になってるのは良いなと思いましたけど、そこから熱心に聴き始めるってこともなかったですね。

なので、昨年4月にネットで『ラランドの声溜めラジオ』が始まったときも、ラジオがどういうものか全然分かってなかった。1分に1回はボケるもんだと思っていて、ずっとボケ続けてました(笑)。そこでスタッフさんに初めて、『普通に素でしゃべったほうが面白いんだよ』と教えてもらいました。

今、3本ラジオをやってますけど、それぞれ番組のスタイルが違うので、楽しみながらやれています。TBSラジオの『ラランド・ツキの兎』はロケっぽいのが中心で、2人でいろんな人に話を聞きに行けるのが面白いですし。『虎視舌舌』は生放送で1時間半もあるので、リスナーさんとこれでもかというほどコミュニケーションを取れるのが新鮮ですね。あと、ネットラジオは、ゆるい雰囲気で1番リラックスしながらできています。楽屋のような感覚で思ったことをずっと2人でしゃべっているので、ニシダとは普段話す内容がなくなってきてます(笑)」

ラジオ番組でパーソナリティーを務めるようになって、テレビとの違いや、ラジオの重要性を再認識したという。

「ラジオでしゃべっている時間は、いい意味で振り返りの時間になってる気がします。『今週はこんなことがあった』という話をしながら自分のなかで整理をしているというか。そのときに思っていたことも話せるので、日記に近い感じもありますね。

“売れても芸人はラジオをしっかりやる”みたいな風潮に対して、前までは『みんな忙しいのに何でラジオをやり続けてるんだろう?』と思っていたんです。だけど、やってみて分かったのが、役割を与えられることが多いテレビと違って、ラジオは素を出していいし本音でしゃべれる。だから芸人にとってラジオはすごく大事なんだと気づきましたし、リスナーにとっても魅力的なコンテンツに映るんだと思います。

テレビという、決まった役割のなかでやり切るのも面白いんですけど、フリー演技に近いラジオも、やり始めると抜け出せなくなる魅力がありますね。ただ、両方やってるからには、テレビでもちゃんと結果を残しながら、ラジオでも面白いと評価されないといけない。そこは今後も意識して頑張っていきたいです」

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1人で仕切るカッコよさ