iPhoneはいつでもどこにでも持って行ける「カメラ」である。気になったシーンを即座に捉えられる「眼」だ。今回、35ミリ判換算77ミリという長めの画角を手に入れたので、よりその機動性が高まりそうだ。街で出会ったネコも遠目からしっかりと撮ることができた
iPhoneはライバルのAndroidスマホに比べて、ポートレートモードでの被写体認識が弱かった。境界がうまく判別できず曖昧な描写が多かったのだが、それが少なくなった印象である。柿の実を撮ってみたが、実だけでなく枝のエッジも以前と比較してうまく描写している
35ミリ判換算77ミリの望遠カメラは屋外で使い勝手がいい。今までのiPhoneより遠近感を圧縮できるので視覚的効果を楽しめるからだ。逆に室内ではやや長く感じるケースも多い。例えばテーブル上の料理を撮る場合などだ。その場合は広角カメラをデジタルズームして対応しよう
超広角カメラと画像内の明暗差を調整し、より鮮やかにする新しい「HDR(ハイダイナミックレンジ)」機能の効果は絶大だ。明暗差と色合いも見た目以上にクッキリとして印象的なカットが撮影できる。広い範囲を撮れるだけにこの性能はありがたい
マクロモード、35ミリ判換算77ミリの望遠レンズ、シネマティックモードなど撮影機能が充実した「iPhone 13 Pro」シリーズ。スチルからムービーまでどんな人でも失敗のない撮影ができる。気軽にポケットに入れて「あ!」と思った瞬間を撮影できる頼りになるスマホと言える。日常的な夕景も楽しく撮ることができた。多くの人にお薦めできる
三井公一
 iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。http://sasurau.com/