モリウムのガイド付きツアー見学体験

モリウムは森永製菓鶴見工場の敷地内にある。JR京浜東北線「鶴見駅」または京浜急行「京急鶴見駅」からバスで停留所4つ目の「森永工場前」下車。最寄り駅からバスでの所要時間は約10分だ。

森永製菓鶴見工場は、「小枝」「ハイチュウミニ」などを主に作っている工場で、工場入り口を右側へ150メートルほど進むとモリウムの入り口がある

来場者は、エントランスで森永製菓のロングセラー商品「チョコボール」のキャラクター、キョロちゃんの出迎えを受けた後、ガイド付きツアー見学に参加する。まずはシアタールームに設置された3×15メートルの巨大スクリーンで、森永製菓の歴史やお菓子の製造工程を視聴する。

創業期の歴史や主力ブランドの魅力をパノラマ映像で紹介する「シアタールーム」(写真提供/森永製菓)

次に1階フロアを半周するように展示された「ヒストリーコーナー」を見学。創業者である森永太一郎氏の創業時のエピソードや製品を、当時のパッケージや宣伝ポスターなどでたどる。

「アテンダント」と呼ばれるガイド(写真左)が、各時代を反映したお菓子のエピソードを解説

続いて、「おいしさのヒミツエリア」と呼ばれる商品展示造形コーナー。「ハイチュウ」「チョコレート」「アイスクリーム」「ビスケット」「inゼリー」のカテゴリー別に、おいしさの理由と製造方法のポイントを動画で視聴。子供も理解しやすいアニメーションで表現されている。ここまでで、入場から約30分。

「ビスケットコーナー」(写真左)には、「マリー」の間違い探しコーナーも。ちなみに「マリー」という商品名はマリー・アントワネットに由来しており、縁の模様はマリー・アントワネットの家紋をデザイン化しているとのこと。「アイスクリームコーナー」(写真右)では、チョコモナカジャンボの製造過程を動画で視聴

工場見学には100年の歴史がある

ツアー後半は、森永製菓鶴見工場製造ラインの見学。昔から工場周辺では「風が吹くとチョコレートの香りがする」と言われているそうだが、敷地内を徒歩で移動する間にも甘い香りが漂ってきた。チョコレートが入った巨大なタンクを横目で見ながら歩き、工場に到着。リニューアルオープンした見学ルートから、「小枝」「ハイチュウミニ」などのお菓子の製造・包装ラインの一部を窓越しに見学できる(生産状況によっては見学コースの機械が動いていない場合もある)。

今でこそ食品をはじめ多くのメーカーで工場見学が行われているが、森永製菓はその草分け的存在。創業者である森永氏の強い意志で、なんと1926年(大正15年・昭和元年)から小学校の社会科見学を受け入れていた。100年近い歴史がある工場見学の年間見学者は、コロナ禍より前の時点では約5万人だったという。鶴見工場にも製造過程に沿った広い見学通路が設置されており、工場内も“見学ありき”の設計になっていることから、その歴史と社会的使命感が感じられた。

「鶴見工場」の「小枝」見学通路(写真左)と、「ハイチュウ」見学通路(写真右)。各通路は商品のイメージカラーで彩られている(写真提供/森永製菓)
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ヒストリーコーナーは老若男女が熱中