Windows 11は静かな船出

10月にマイクロソフトから新しいOS(基本ソフト)のWindows 11が登場したが、市場ではほとんど話題にならなかった。昔はWindowsの新バージョンが登場すると大騒ぎで、発売日には秋葉原に行列ができ、同時にパソコンの買い替えも進んだ。

ところがWindows 11の船出は静かで、話題性にも乏しかった。まあ、新しいOSが登場したところで、できることが大きく変わるわけではないので、それほど驚くような現象ではないと言える。MacOSも毎年新しくなるが、ほとんど騒がれることはない。

Windows 11の使い勝手は良好で、アップグレードに伴うトラブルも少ない。安心して使えるが、見どころも多くない。セキュリティーがより強固になったのが大きな進化点だが、それは仕事の生産性には寄与しない。話題にならないのは当然だろう。コロナ禍によるパソコン需要が一段落したタイミングでの登場なので、買い替え促進の効果も大きくはないようだ。

Windows 11のパソコン買い替え促進効果は限定的。写真はWindows 11を搭載したdynabook V4

今後、OSのアップグレードは、このように静かに行われるようになるだろう。Windows以外のデバイスは、どれも静かにアップグレードしている。アップグレードに費用がかからなくなったのも、自然な流れといえそうだ。

120Hz駆動が当たり前に

スマホにおいては、大きなトピックスのなかった1年だった。性能は順当に進化し、カメラの画質も向上したが、見どころは多くなかった。

そんな中で注目したいのが、ディスプレーの120ヘルツ(Hz)駆動が当たり前になってきたことだ。これは画面の書き換え速度が高速化したことを示す。例えばブラウザーでスクロールしても画面がちらつかず、指の動きにしっかり付いてくる。ゲームをプレーしても残像が少なく、気持ちがいい。

さらに、タッチ操作のサンプリングレートも向上しており、指での操作に対する反応も早くなった。

中級モデル以上のスマホの新機種を買うと、多くがこの手のディスプレーを搭載している。使っていて気付かないかもしれないが、新製品に慣れた後で旧機種をいじるとストレスを感じるだろう。実は大きな進化なのだ。

最近では、ディスプレーの書き換え速度を用途に応じて変化させることで、バッテリー駆動時間と操作性の良さを両立したスマホも登場している。

画面は、Xiaomi Redmi Note 10 Proの画面設定。120Hz駆動と60Hz駆動が手動で切り替えられる
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