Wi-Fiでの接続は環境によっては不安定になりやすい。そこでUSBケーブルによる有線接続も活用しよう。ただし、USBケーブルでの有線接続を利用するには、若干面倒な設定が必要になる。スマホの設定から「デベロッパーモード」を有効にし(図6)、「USBデバッグ」をオンに切り替える(図7)。その状態でUSBケーブルを接続すると、スマホで「USBデバッグ」の承諾を求められるので「許可」を出す。あとは、双方でアプリを起動すると、ウェブカメラとして利用できる状態となる(図8)。



スマホをウェブカメラとして利用しているときは、スマホの画面にもスマホのカメラで撮影した映像が表示される。スマホ側で、画面の上下反転や利用するカメラなどを指定できるので、環境に応じて設定を変更しておこう。スマホの場合、前面カメラより背面カメラのほうがより高性能なので、画質の高画質化を狙うのであれば、背面カメラを利用したい(図9)。

スマホのカメラをパソコンのアプリで活用するには、各アプリのカメラ設定で「Iriun Webcam」を指定する必要がある(図10)。

スマホによっては、もともとウェブカメラ機能を備える機種もある。その場合は、USBケーブルを接続し、機能を切り替えればよい(図11)。

(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2022年4月号掲載記事を再構成]