高画質スマホをパソコンのウェブカメラに 無線接続もスマホ⇔PC連携活用術(5)

日経PC21

パソコンとスマートフォンの便利な連携機能を紹介する5回連載の最終回。今回はスマホをパソコンのウェブカメラとして使うワザを紹介する。

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パソコンのウェブカメラは、必要最低限の性能しかない。解像度や撮影感度が低いため、映りが粗く暗い場所では使いにくい。そこで、スマホのカメラをパソコンのウェブカメラとして使おう。スマホのカメラはウェブカメラよりも高性能で、解像度や撮影感度が上がるため映像を高画質化できる。パソコンとスマホの接続はWi-FiかUSBケーブルのどちらかを選べるので、状況に応じて使える(図1)。

図1 スマホの背面カメラをウェブカメラとして使うことで、ビデオ会議の画質を向上できる。パソコンのウェブカメラと違い好きな場所に配置できるので、画角も調整しやすい。また、Wi-Fiで接続できるので、ケーブルが邪魔にならない

スマホをウェブカメラとして使うには、パソコンに図2のアプリをインストールして起動した状態にしておく。このアプリをインストールすると、マイクの優先設定がこのアプリに切り替わるため、アプリのインストール後、ウィンドウズの「設定」画面で「システム」→「サウンド」を開き、「入力」の欄で標準で使う入力デバイス(マイク)を、普段の機器に戻しておく。

図2 パソコンで提供元サイトからアプリを入手し、インストールする。また、スマホをパソコンと同じWi-Fiに接続し、パソコンでアプリを起動した状態にしておく

スマホに同じアプリを入れて起動すると(図3)、初回起動時に各種承諾を求められるので「許可」する(図4)。スマホとパソコンが同じWi-Fiに接続した環境であればすぐに接続し、スマホのカメラで撮影した映像がパソコンのアプリに表示される。パソコンのアプリで解像度の数値を高めに変更すると、より高画質となる(図5)。

図3 Google Playストアで「Iriun 4K Webcam」を検索し、スマホにアプリをインストールする
図4 アプリを起動すると諸注意が画面に表示されるので「Continue」を選ぶ(1)。各種承諾を求める画面が表示されるので「許可」を選ぶ(2)
図5 スマホのカメラで撮影している映像がパソコンで表示される。パソコンのアプリのメニューから映像の解像度を変更できる