黒をバックに輝きを放つこの小さな半透明の甲殻類アルテミアはまだ生後4日。写真家のウォルド・ネル氏が撮影した。アルテミアの卵は長期保存が可能なため、観賞魚の餌などに利用される(WALDO NELL)
夢に出てきそうな顔だが、この生き物の好物は人間ではなくマンゴーだ。ゾウムシの仲間で、マンゴーシードウィービル(Sternochetus mangiferae)と呼ばれる。幼虫はマンゴーの巨大な種に入り込み、成虫になるまでその中身を食べて育つ。フランスの国際研究協力センターに所属するアントワーヌ・フランク氏が撮影した(ANTOINE FRANCK)
輝く宝石のようなこの石は、アフリカ南部のナミブ砂漠で採取された砂粒。豊富に含まれる鉄分が鮮やかな色を生み出している。写真家のシンペイ・ツァン氏が撮影した。対物レンズの倍率は10倍(XINPEI ZHANG)
写真家ロニ・ヘンドラワン氏が撮影した一粒の米。表面に走るひび割れや傷を光が浮かび上がらせ、驚くほど静かな雰囲気を醸し出している。対物レンズの倍率は20倍(RONI HENDRAWAN)
玉虫色のボールのように丸まって眠るセイボウ科のハチ。おとなしそうな見た目をしているが、英語で「cuckoo wasp(カッコウバチ)」とも呼ばれるこの虫は、托卵をすることで知られる鳥のカッコウと同じように、ほかの昆虫の巣に自分の卵を産み付ける。孵化した幼虫は、巣の主の幼虫を食べたり、貯蔵された食料を食べ尽くして彼らを餓死させたりする。昆虫写真家のトルベン・ダンケ氏が撮影した(THORBEN DANKE)
クマノミの1種、オレンジ・クラウンフィッシュ(Amphiprion percula)の胚。ドイツのダニエル・クロップ氏が、卵の中でオレンジ色の細胞の塊が発達していき、泳ぎ出せるようになるまでを撮影した。クマノミは通常、産卵から自由に泳げるようになるまで1週間程度しかからない(DANIEL KNOP)

(文 MAYA WEI-HAAS、訳 北村京子、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 日本版サイト 2021年9月18日付]

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