発進Windows 11 Teams簡易版搭載、ビデオ会議手軽に新Windows提供開始 最新情報をいち早く解説(下)

日経PC21

マイクロソフトは10月5日、Windows 10(ウィンドウズ10)後継の基本ソフト(OS)「Windows 11(ウィンドウズ11)」の提供を開始した。最新情報を2回にわたって解説する連載の2回目は、11の新しいユーザーインターフェース(UI)や新機能について具体的に見ていこう。

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まずはタスクバーのボタン。前回述べた通り、「スタート」ボタンをはじめアプリのボタンが中央に並んでいる(図1)。

図1 従来のウィンドウズでは、「スタート」ボタンをはじめとする各種機能やアプリのボタンは、タスクバーの左端から並んでいた。それが11では中央揃えになる。(1)~(5)のボタンは固定。その右側には、任意のアプリのボタンを「ピン留め」でき(6)、アプリを起動すると、右側にボタンが追加されていく(7)。起動中のアプリは下線または点で示される

このうち、「スタート」ボタンの右側にある「検索」「タスクビュー」「ウィジェット」「チャット」の4つは、11の標準機能のボタンだ。その右側に、「ピン留め」したアプリのボタンや、起動中のアプリのボタンが表示される。起動中のアプリは、ボタンの下に印が付き、アクティブな(最前面にある)アプリが下線で示される。

ピン留めしたアプリのボタンと違って、「検索」から「チャット」までのボタンの位置は固定され、ドラッグ操作で順番を入れ替えられない。ただし、「設定」画面を開いて「タスクバー項目」のスイッチを「オフ」にすれば、不要なものを非表示にできる(図2)。

図2 タスクバーの何もないところを右クリックして「タスクバーの設定」を選択(1)(2)。開く「設定」画面の「タスクバー項目」欄で、「検索」から「チャット」までのボタンの表示/非表示を選択できる(3)(4)

タスクバーの設定画面では、「スタート」ボタンを含むこれらのボタンの位置も変更できる。「タスクバーの配置」欄で「左揃え」を選べば、従来のウィンドウズのように、「スタート」ボタンを画面の左下隅に戻せる(図3)。

図3 図2右と同じ画面の下方にある「タスクバーの動作」欄を開くと(1)、「タスクバーの配置」欄で「左揃え」か「中央揃え」を選べる(2)(3)。「左揃え」を選ぶと、「スタート」をはじめとするボタン類がタスクバーの左端に移動し、従来のウィンドウズと同様になる(4)

スタートメニューが刷新されたのも、11の大きな特徴だ。8から10までは、「タイル」と呼ばれる4角形のボタンが並んでいたが、11ではアイコンのみが並ぶシンプルなデザインに変わった。最初に表示されるのは「ピン留め」したアプリの一覧で、よく使うアプリをユーザーが自由に配置できる(図4左)。アイコンの一覧は縦にスクロールでき、スマホのホーム画面に似た印象だ。スタートメニューの下方には、直近に利用したアプリやファイルなどが「おすすめ」として並ぶ。

右上隅にある「すべてのアプリ」をクリックすると、アプリが名前順に並んだメニューに切り替わる(図4右)。その中からアプリを選んで右クリックし、「スタートにピン留めする」を選ぶと、スタートメニューにピン留めできる(図5)。

図4 新しいスタートメニューには、上部に「ピン留め」したアプリの一覧がある(1)。ここはマウスのホイールを回したり、右端に表示されるページを表す点をクリックしたりすると、スクロールできる(2)。下部には最近使ったアプリやファイルが「おすすめ」として表示される(3)。「すべてのアプリ」をクリックすると、すべてのアプリを一覧表示できる(4)(5)
図5 図4右のアプリ一覧でアプリ名を右クリックすると(1)、開くメニューから「スタートにピン留めする」や「タスクバーにピン留めする」を選択できる(2)(3)。アプリのアンインストールも可能だ(4)

同じメニューでタスクバーへのピン留めや、アプリの削除(アンインストール)も可能だ。ピン留めしたアプリはドラッグ操作で場所の入れ替えが可能(図6)。あまり使わなくなったら、右クリックメニューからピン留めを解除することもできる。

図6 ピン留めしたアプリは、ドラッグ操作で表示位置を変更できる(1)。あまり使わないアプリは、右クリックして「スタートからピン留めを外す」を選ぶと、この一覧から消える(2)(3)
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エクスプローラーも簡素化、「タイムライン」は消滅