
マイクロソフトは10月5日、Windows 10(ウィンドウズ10)後継の基本ソフト(OS)「Windows 11(ウィンドウズ11)」の提供を開始した。最新情報を2回にわたって解説する連載の2回目は、11の新しいユーザーインターフェース(UI)や新機能について具体的に見ていこう。
◇ ◇ ◇
まずはタスクバーのボタン。前回述べた通り、「スタート」ボタンをはじめアプリのボタンが中央に並んでいる(図1)。

このうち、「スタート」ボタンの右側にある「検索」「タスクビュー」「ウィジェット」「チャット」の4つは、11の標準機能のボタンだ。その右側に、「ピン留め」したアプリのボタンや、起動中のアプリのボタンが表示される。起動中のアプリは、ボタンの下に印が付き、アクティブな(最前面にある)アプリが下線で示される。
ピン留めしたアプリのボタンと違って、「検索」から「チャット」までのボタンの位置は固定され、ドラッグ操作で順番を入れ替えられない。ただし、「設定」画面を開いて「タスクバー項目」のスイッチを「オフ」にすれば、不要なものを非表示にできる(図2)。

タスクバーの設定画面では、「スタート」ボタンを含むこれらのボタンの位置も変更できる。「タスクバーの配置」欄で「左揃え」を選べば、従来のウィンドウズのように、「スタート」ボタンを画面の左下隅に戻せる(図3)。

スタートメニューが刷新されたのも、11の大きな特徴だ。8から10までは、「タイル」と呼ばれる4角形のボタンが並んでいたが、11ではアイコンのみが並ぶシンプルなデザインに変わった。最初に表示されるのは「ピン留め」したアプリの一覧で、よく使うアプリをユーザーが自由に配置できる(図4左)。アイコンの一覧は縦にスクロールでき、スマホのホーム画面に似た印象だ。スタートメニューの下方には、直近に利用したアプリやファイルなどが「おすすめ」として並ぶ。
右上隅にある「すべてのアプリ」をクリックすると、アプリが名前順に並んだメニューに切り替わる(図4右)。その中からアプリを選んで右クリックし、「スタートにピン留めする」を選ぶと、スタートメニューにピン留めできる(図5)。


同じメニューでタスクバーへのピン留めや、アプリの削除(アンインストール)も可能だ。ピン留めしたアプリはドラッグ操作で場所の入れ替えが可能(図6)。あまり使わなくなったら、右クリックメニューからピン留めを解除することもできる。
