パソコンには、USBや映像出力など多くの端子(インターフェース)がある。それぞれ種類があり、パソコンの仕様に細かく記載されている。これを理解しておくと、製品が選びやすくなる(図1)。今回から2回にわたってパソコンのインターフェースを解説しよう。まずは知っているようで知らないUSB端子の最新事情から。

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現在、パソコンが持つUSB端子は、長方形のUSBタイプAと楕円形のUSBタイプCの2種類ある(図2)。

USBタイプAは、USBのみで使われる。USB 3.0以降では、パソコン側の端子が青色になり、接点の数も増えた(図3)。

USBタイプC端子は、USBだけでなくThunderbolt(サンダーボルト)やパソコンの充電端子としても利用される。また、端子の形状が上下同じなので、コネクターの表裏を気にする必要もない(図4)。

USBタイプCはUSB 3.0とほぼ同時期に登場したが、あくまで端子の規格。USBタイプCでも、USB 2.0対応の端子やケーブルも多いので注意したい(図5)。

わかりにくいUSBの規格
USBは規格のバージョンが上がるとともに、通信速度が引き上げられている。現在の最新規格はUSB4だ(図6)。

USB 3.0~3.2は、何度か改名され、同じ規格でも複数の呼び名を持つ。例えば、USB 3.0はUSB 3.1の登場時に、USB 3.1 Gen1と改名された。さらに、USB 3.2の登場時にはUSB 3.2 Gen1x1(製品によってはUSB 3.2 Gen1と記載)と名前が変更された(図7)。

同様に、USB 3.1 Gen2とUSB 3.2 Gen2x1、USB 3.2 Gen2x2とUSB4 20Gbpsも名称が異なるだけで、機能はまったく同じ規格となる。こうした呼び方の変更が、USBの規格をわかりにくくする一因になった。
現在、製品のパッケージや仕様にはこれらの規格名が混在する。迷ったときには、図7を参考にしてほしい。USBの場合、端子やコネクターの形状さえ一致していれば、最悪利用はできる。必ず端子やコネクターを確認して利用しよう(図8)。
