光回線超えの速さで家庭ネット回線の置き換えも?

実効速度は電波環境や混雑度に左右されるが、5Gの理論上の速度は一般的な光回線を大きく上回る。それでいて料金は月5000円前後と、光回線とほぼ同水準なのは魅力だ(図3)。

図3 5G対応ルーターを利用するには、上記のプランを契約する必要がある(auでは、UQモバイルでも同型のルーターと対応プランを提供中。auには契約から25カ月間は月550円の割引がある。2社ともに月間データ使用量の上限はないが(auは「スタンダードモード」の場合)、直近3日間の制限はある。auでは15GBを超えると、混雑時間帯の速度を約1Mbpsに制限。ドコモは目安を公表していない

一方で落とし穴もある。第一に5Gの通信エリアの狭さ(図4)。5Gの電波は4Gに比べて届きにくいため、エリアは拡大の途上だ。また、auでは直近3日間のデータ通信量が15GB(ギガバイト、ギガは10億)までという制限もある(ドコモの目安は非公表)。これでは動画配信サービスのヘビーユーザーには物足りないかもしれない。下りに比べ、上りの通信速度が大幅に遅い点も、使い方によってはネックになる。

図4 6月末時点のauの通信エリアの例。5Gは赤の「Sub6」とオレンジの「NR化」のエリア。NR化は4Gの転用で本来の5Gの速さが出ないといわれる。図は「スタンダードモード」で、UQモバイルのWiMAX 2+とauの一部周波数帯の5Gと4Gが利用可能。「プラスエリアモード」は、電波が届きやすいauの“プラチナバンド”対応だが月30GBの制限がある

とはいえ、電波環境が良く、下りを主に使い、高画質な動画を連日見るようなことがなければ、有力な選択肢となるだろう。

なお、ソフトバンクも9月14日、同社のホームルーター「Softbank Air」の新機種として、5Gに対応する「Airターミナル5」を発表した。端末代は3年間の利用で実質無料となる。対象となるプラン「Air 4G/5G共通プラン」は月額5368円。

(ライター 五十嵐俊輔)

[日経PC21 2021年11月号掲載記事を再構成]

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