日経エンタテインメント!

ライブ復活でバンドに再脚光、アリーナツアーなどへ進出

この2年間、コロナ禍でライブ活動がままならない状態が続いた音楽界で、大きな影響を受けたジャンルの1つがバンド勢だ。ライブ規模を上げることでステップアップをはかってきた彼らにとって、厳しい時期となった。

しかし、コロナの落ち着きとともに、21年11月からはライブ会場の収容人数も1万人の上限を撤廃。アリーナクラスのライブも増加傾向にある。そして3月22日からは、一定の感染対策を行えば、収容定員の100%まで観客を入れることが可能となった。そこで、22年に飛躍が期待されるバンド勢をピックアップした。

6月に初となる東名阪のアリーナツアーを開催するのが、Saucy Dog。16年デビューの3ピースバンドで、ストリーミング総再生数は2億5000万回を突破、Z世代から人気を集める。12月17日リリースの『あぁ、もう。』は、1月3日放送のスペシャルドラマ『デキないふたり』(テレビ朝日系)の主題歌となった。

2月に初の日本武道館2デイズを行い、現在、自身最大規模の13都市を回るホールツアーを敢行中なのが、4人組ロックバンド、マカロニえんぴつ。20年にメジャーデビューを果たし、これまで映画、アニメ、CM、情報番組など数々のタイアップ曲を手掛ける。11月に配信リリースした『なんでもないよ、』は、オリコン週間ストリーミングチャート1位を獲得。ミュージックビデオは公開1カ月で500万再生を記録するヒット曲となっている。

注目の新人では、19年結成の4人組バンドのあたらよ。20年11月リリースの『10月無口な君を忘れる』がYouTubeやTikTokで話題となりロングセラーに。21年8月には「THE FIRST TAKE」にも出演を果たした。

Saucy Dog 左から、せとゆいか(ドラム&コーラス)、石原慎也(ボーカル&ギター)、秋澤和貴(ベース)
マカロニえんぴつ 左から、高野賢也(ベース&コーラス)、はっとり(ボーカル&ギター)、長谷川大喜(キーボード&コーラス)、田辺由明(ギター&コーラス)
Saucy Dog 抜群のメロディーと歌声が魅力の3人組
 13年に結成。石原慎也の生み出す「言葉・メロディー・声」が最大の武器で、代表曲『いつか』のMVの再生数は4300万回超え。新曲『魔法にかけられて』は、『恋する♥週末ホームステイ 2022春』(ABEMA)の主題歌となっている。

マカロニえんぴつ メンバー全員が音大出身の4人組バンド
 12年に、はっとりを中心に結成。キーボードの多彩な音色を組み合わせた、壮大なバンドサウンドで人気に。22年1月12日にアルバム『ハッピーエンドへの期待は』をリリースした。

あたらよ 左から、たけお(ベース)、まーしー(ギター)、ひとみ(ボーカル&ギター)、たなぱい(ドラム)
Chilli Beans. 左から、Maika(ベース&ボーカル)、Moto(ボーカル)、Lily(ギター&ボーカル)
あたらよ 「悲しみをたべて育つバンド。」として話題
 19年結成。ひとみが紡ぐ哀愁の込もったリアルな歌詞とエモーショナルなバンドサウンドが特徴で、「悲しみをたべて育つバンド。」というキャッチフレースを持つ。3月23日には、1stアルバム『極夜において月は語らず』をリリースした。

Chilli Beans. あいみょんも注目するガールズバンド
 19年に結成し、ガレージロックの香りのする中毒性の高いサウンドで注目の3人組。「音楽塾ヴォイス」出身で、同塾生であり親交のあるVaundyが、21年にスマッシュヒットした『lemonade』、『アンドロン』のアレンジを担当している。

(ライター 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2022年2月号の記事を再構成]