これらは経営者に限らず、多くのビジネスパーソンにとって欠かすことのできない視点であるといえます。

松山さんも、お父様の職業をリスペクトしつつ自身の職業だけにとらわれない鳥の目の視点で社会全体を見渡し、虫の目を駆使して細かな役作りを実践されてきました。

俳優を続ける第一条件は健康

魚の目については、先述のインタビューから読み取ることができます。松山さんは、俳優という仕事の幅広さと正解の出ない特性について触れた上で、曖昧ななかで仕事を続けていくための第一条件は「健康である」こととしています。それは、健康でないとどんな仕事もできないからと説明していました。

つまり、仕事を長く続けるためには健康が一番と魚の目で認知し、日々、体調管理に励み続けているのです。

鳥の目で社会・業界全体を見渡し、虫の目で自身の業務を掘り下げて実践し、魚の目で長いスパンにおける仕事への励み方を意識する――。これら3つの目は、まさにあらゆる職業で必要な視点であるといえます。

今後、松山さんがこうした3つの目を駆使しながら、どのような躍進を遂げていくのか……。様々な作品を通じてその成果を確認しつつ、自分自身も3つの目を意識しながら、複眼的な視点と行動のもとに精進していきたいものです。

鈴木ともみ
 経済キャスター。国士舘大学政経学部兼任講師、早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員。JazzEMPアンバサダー、日本記者クラブ会員。多様性キャリア研究所副所長。地上波初の株式市況中継番組を始め、国際金融都市構想に関する情報番組『Tokyo Financial Street』(STOCKVOICE TV)キャスターを務めるなど、テレビ、ラジオ、各種シンポジウムへ出演。雑誌やニュースサイトにてコラムを連載。近著に「資産寿命を延ばす逆算力」(シャスタインターナショナル)がある。