経営統合で誕生マツキヨココ 初のPBは敏感肌化粧品

「レシピオ(RECiPEO)」シリーズ。左からメーク落とし「モイスト クレンジング オイルジェル」1650円(税込み、以下同)、泡洗顔料「モイスト ウォッシングフォーム」1650円、高保湿化粧水「モイスト ローションM(さらっとしっとりタイプ)」2090円、同「モイスト ローションR(とろっと濃密タイプ)」2090円、高保湿乳液「モイスト エマルジョン」2090円、高保湿クリーム「モイスト クリーム」2200円
日経クロストレンド

ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングスとココカラファインは、2021年2月26日に経営統合の最終合意を結んだと発表。21年10月1日付で、共同の持ち株会社マツキヨココカラ&カンパニー(マツキヨココ)を発足させ、新会社の社長にはマツキヨ社長の松本清雄氏が就任した。

マツキヨココの共同開発第1号プライベートブランド(PB)商品として21年10月7日にお披露目されたのが、コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズ「レシピオ(RECiPEO)」だ。

全国のマツキヨグループ、ココカラグループの店舗(一部店舗を除く)と自社オンラインストアで順次販売開始

マツキヨココのPBブランド区分は(1)最も幅広いカテゴリーや商品を展開する「マツキヨ」と「マツキヨラボ」(2)独立型ブランド(3)メーカーとの限定開発商品――の3パターンになるという。

今回の「レシピオ」は(2)独立型ブランドだ。これまでのマツキヨのPBブランドの中でいえば、特に高品質、高付加価値にこだわって開発するカテゴリーであり、既存品ではオーガニックコスメブランドの「ARGELAN(アルジェラン)」、「シワ改善」スキンケアブランド「THE RETINOTIME(ザ・レチノタイム)」が該当する。いずれも顧客の評価の高いシリーズであり、今回コーセーと共同開発したレシピオもこれらに比肩する自信作だという。

売り上げ構成比高いカテゴリーで勝負

PB商品は、マツキヨとココカラを結び付けた要素の一つだ。マツキヨは統合前の20年10月からココカラへの商品供給を行っており、両社の協議の中で、PB商品の相互供給のみならず、商品の共同開発も取り組みテーマに掲げていた。

発表会に登壇したマツキヨココ専務グループ営業企画統括の松本貴志氏によると「両社においては、特に化粧品を含むビューティーケア部門の売り上げ構成比が高く、統合による規模の拡大は大きな強みになる」という。

マツキヨは1990年代からPB商品を投入しており、化粧品に関しては早くから取り組んでいる。前述の「ザ・レチノタイム」シリーズはナリス化粧品との共同開発で2006年にスタート。今回共同開発先となったコーセーとは14年から「インストリーム」シリーズを開発・販売してきている。またココカラでも高付加価値ビューティーケアPB商品「VIVCO(ヴィヴコ)」シリーズを09年から発売し、累計販売数は約184万個(20年2月時点)を突破している。

一方で現在、新型コロナウイルス禍で肌トラブルへの関心が高まっていることに注目。例えば第一三共ヘルスケアの「コロナ禍でのマスク着用と肌に関する調査」(21年7月)によれば、「昨年の今頃と比較して肌トラブルが増えた気がする」と回答した人は50%で、20年6月調査時点から約1.6倍に増加。また「肌が敏感になった気がする」と回答した人も45%と、前年比約1.4倍だったという。

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