
主演やヒロインを務める映画の公開が相次ぐ、山田杏奈さん。肌身離さず持ち歩いているというフィルムカメラや、最近買って良かったというリカバリーサンダルなどについて語ってくれた。
オートだけど、少し面倒くさいフィルムカメラ
「このカメラは、5年くらい前に、知り合いからもらったものです。もともとカメラに興味があって、実家のフィルムカメラで撮り始めた頃だったので、譲り受けたときはうれしかったですね。お気に入りのポイントは、コンパクトなサイズ感と、オートでバシャバシャ撮れるところ。普段使いに向いているので、プライベートでも仕事でも、だいたいバッグに入れて出かけています」


「フィルムは、現像に出すのも楽しいです。しばらく出していないと、『何で私、こんなものを撮ったの?』と思うようなカットがあり、『ここ、行ったなぁ』と旅先を思い出すこともできるので。質感も好きです。今はスマートフォンでもフィルムっぽく加工できるアプリがありますけど、やっぱり本物のほうが、独特のフィルムの質感が楽しめる気がする。このカメラの難点は、ちょっと面倒くさいところ。いちいちフラッシュを切らないと光ったり、被写体が近いとピントが合わなかったりします。でもまあ、それも味かなと」
「撮ることが多いのは、花、空、海。(海がない)埼玉県出身なので、海を見ると無性に撮りたくなります」と笑う。使い始めて5年の間に、視線が少しずつ変化してきたという。
「以前は風景ばかりでしたが、だんだん人も撮るようになりました。私はそもそも人見知りで、友達も数えるほどしかいませんでした。でも高校を出たあたりから、この年で、まだ『人見知り』とか言うのは恥ずかしいと思うようになって。がんばって話すようになってから、コミュニティーが広がって、人と出かける機会も増えました。『友達を写真に記録しておきたい』と、人物を撮るようになりましたね。

5年間で、カメラも増えました。大きな一眼レフも買いましたし、ハーフサイズカメラも買いました。ハーフサイズだと1コマで2枚の写真が撮れるので、またちょっと違った面白さがあります。だけど、やっぱり一番使うことが多いのは、このコンパクトカメラ。傷ついてもうボロボロですけど、これからも大事にしていきたいです」

