16年に上京して以降、劇場でコントを軸にした活動を続けてきた。2人にとって『キングオブコント』とは、「コントをやっている以上、出ないといけない大会」(浦井)。「霜降り明星、ハナコ、コロコロチキチキペッパーズと、同期はどんどん結果を残して世の中に出ていって、僕らは箸にも棒にもかからなかった。これはもう、才能がないんだろうなと絶望していたところでやっと決勝進出が決まって、人生で1番うれしかった」と平井が振り返ると、浦井は「平井がそんなに思い詰めているなんて知らなかったけど、続けてきてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

出演機会が増えてきたバラエティーに対しては「背伸びせずに、やれることをやるしかない」(浦井)、「こればかりはもう、2人がかりで挑むしかない。お互いに支え合って、“人”の字でいきます!」(平井)と意気込む(写真:中村嘉昭)

大切にしていることは「作るだけじゃなくて、ちゃんと見てもらい、反応してもらうまでが仕事というのを忘れないこと」と平井。そう考えるようになった理由を、浦井は「演劇サークル時代、ものすごく稽古に時間をかけた舞台に4人しかお客さんが入らなかったことがあって、集客の大切さを痛感したんです」と説明する。

目下の目標は全国ツアーだという。「どの地方に行っても満席になるようなツアーができたら」と平井が語ると、浦井は「志の輔さんや神田伯山さんみたいに、『今、1番チケットが取れない』と紹介されたい!」と笑顔を見せた。そのために、メディア出演にも積極的に取り組みたいと意気込む。

『有吉ゼミ』や『有吉の壁』(日本テレビ系)など、早速バラエティーにも呼ばれ始めた。大きなチャンスを得て、さらに飛躍を遂げそうだ。

(ライター 遠藤敏文)

[日経エンタテインメント! 2021年12月号の記事を再構成]