仕事のCCメールは自分に無関係でも一概には捨てにくい。そうしたメールは「アーカイブ行き」がお勧めだ。OutlookにもGmailにも、メールを削除せずに受信トレイから消す「アーカイブ」フォルダーが用意されている(図8~図10)。アーカイブは記録や資料という意味で、そこへ移動させることを「アーカイブする」という。アーカイブは検索対象になり、自動で削除されることもない。



アーカイブの仕組みはOutlookアプリとGmailで大きく違う。前者の「アーカイブ」は特別なフォルダーだが、Gmailにはそもそもフォルダーという概念がない。Gmailでアーカイブしたメールは「受信トレイ」も含めてすべてのラベルが削除された状態(図11)。このため当該メールは受信トレイから消え、「すべてのメール」だけに現れるようになる。

正規でない詐欺などの迷惑メールには特別な対処が必要だ。OutlookにもGmailにも、特定のメールを迷惑メールとして処理するメニューが用意されている(図12、図13)。


ただし、その後の挙動は両者で異なる(図14)。Outlookでは差出人が「受信拒否リスト」に登録され、以後も同じ差出人は迷惑メールに振り分けられる。一方のGmailは、迷惑判定の精度向上にはつながるものの、当該差出人を以後も決め打ちで迷惑メール処理することはない。今後も自動処理させたければ「…ブロックする」を選ぶ。

そうした迷惑メールを自動で仕分けるには、自分で独自のルールを作るしかない(図15、図16)。プロバイダーのフィルターで件名に「[meiwaku]」といった文字列が付けられていれば、それを条件にするのが簡単。だが、そうでない場合、件名や差出人などにある迷惑メール特有の文字列を条件にする必要があるので難しい。下手にやると誤分類を招くので上級者向けだ。

