Wi-Fi 6はセキュリティーや効率が向上

Wi-Fi 6は、Wi-Fi 5から規格上の最大速度が約1.4倍にもなり、大幅に速度が向上した(図6)。

図6 最大速度は約1.4倍もアップ。また、5GHz帯だけでなく2.4GHz帯も使う。データ変調方式も向上し、直交周波数分割方式がOFDMAに代わり、サブキャリア間隔が短くなるなどで、高速化を図っている。また、MU-MIMOの最大接続台数も増えた

それ以外で進化した面もたくさんある。例えば、最新の暗号化方式を採用してセキュリティーを強化した。また、複数のパソコンやスマホと効率よく通信する仕組みを導入しつつ、無駄な通信を減らして消費電力を節約する技術を採用する(図7図9)。

図7 WPA3は、脆弱性を解消してセキュリティーをWPA2より強固にした新しい暗号化規格だ。ただし、暗号化をWPA3に設定した場合、接続できるのはWPA3に対応する機器のみ。WPA2の機器も一覧に表示されるが、接続できないので注意。古い機器が混在する環境ならWPA2互換モードを使う
図8 従来のOFDMは、1つの通信帯につき1つの端末としか通信できなかった。接続台数が多い環境では通信効率が悪い。一方OFDMAは、1つの通信帯に複数の端末を割り当てることができ、OFDMより効率良くデータを送受信できる
図9 従来の省電力モードでは、通信を始める際にすべての端末に開始信号を送っていたので、関係のない端末もその都度スリープ状態を解除され無駄な電力を消費していた。TWT(Target Wake Time)対応のルーターは必要な端末にだけ開始信号を送るので、関係のない端末はスリープ状態を保ち続け消費電力を節約できる

Wi-Fi 6に対応するパソコンやスマホは最新機種に多い。Wi-Fi 6に対応する機器が1台でもあれば、速度向上のメリットを享受できる。しかも、実売価格が1万円前後の製品もあり、Wi-Fi 5対応ルーターとの価格差が縮小している。今自宅のネットワーク環境を見直すなら、Wi-Fi 6対応ルーターを導入して損はない。

次のページ
周波数帯を環境で使い分ける
MONO TRENDY連載記事一覧