社員たきつけるドコモの「大学」 平日午後の学び時間「企業内大学」のつくりかた vol.1 NTTドコモ(前編)

ドコモアカデミー学長の沼田尚志さん(左)と山本将裕さん(右)

企業が社員のリスキリングを促す場として「企業内大学」を設置する事例が相次いでいる。変化の激しい時代に、社員が新たなスキルを習得する学びの場は、どのように運営されているのか。込められた思いやコツを担当者に聞く。1回目はNTTドコモの「ドコモアカデミー」。

ドコモアカデミーは社会に新たな価値をもたらす「変革人材」の育成を狙いとするプログラムで、2020年秋、コロナ禍のもとでスタートした。年齢、性別、肩書に関係なく、意欲を持つ社員が新しい事業開発に必要な「スキル」と「マインド」を習得。さらに挑戦への一歩を踏み出す「勇気」を得られる場を提供するという。これまでに2期、170名が「卒業」し、22年10月からは3期生の学びが始まる。プログラムの詳細やこれまでの成果について、イノベーション統括部事業創出推進担当、ドコモアカデミー学長の沼田尚志さん、山本将裕さんにインタビューした。

――ドコモアカデミーのスローガンは「デカいコトやろう」だそうですね。

山本:はい。当社に限らず大企業に勤める社員は大抵、「社会を変えるような大きなことをしたい」という熱い思いを持って入社していると思います。でも長く働いているうちに、その熱さが失われていくことが多い。ですからもう一度、新しいこと、デカいことに挑戦しようよと。そこにワクワク感を持ってもらえるのではという期待を込めて、あえてこのワードを打ち出しました。

――もともと社内には、全社員からアイデアを募って新規事業開発につなげるプログラムがあるそうですが、そこへの参加者を増やすのが目的ですか。

沼田:メインのミッションはそうです。ただ、新規事業開発だけでなく、副業を始めたり、NPOを立ち上げるなど社会活動に参画するようになったり、社外の学びの場に通うようになったり、そういう形でも全然構わない。とにかく、アクションを起こすことが大事で、アカデミーはその背中を押し、勇気づける場だと位置付けています。

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