仏デュプイ社のレザーを採用 モダンな表情が魅力

「昨今、男性と女性のファッションの境界線がどんどん曖昧になってきています。たとえば手提げバッグなどは、世界的にも長らく女性のイメージが強いアイテムでした。それが今では男性の間でミニ巾着バッグがトレンドになるなど、マーケット的に性別関係なく受け入れられやすいアイテムになってきていますね」

そう話すのは、東京都台東区の蔵前にある「WEEKENDER SHOP(ウィークエンダーショップ)」オーナーの芹澤伸介氏だ。若い世代を中心にミニバッグは注目を集めているという。芹澤氏が紹介してくれたのが、ERA.(イーラ)の一品だ。

「イーラ」は神奈川県の鎌倉発レザー小物ブランド。フレンチカーフの代表格とされ、多くのメゾンブランドの信頼を得ている名門タンナー、デュプイ社のカーフレザーを使ったアイテムを中心に展開する。カーフレザーのボディーにナイロン製のストラップを合わせ、ショルダーと手持ちの2way仕様に仕立てた。ERA. / BUBBLE CALF ROLLTOP BAG 3L(幅13センチ、高さ27センチ、厚さ13センチ) 2万8600円

「男性でも持てる中性的なデザインの財布を探していた時に出合ったレザーブランドです。アウトドアで使われるスタッフサックのような形が特徴で、シボ革にナイロンテープを組み合わせています。デュプイ社の上質な革の表情を引き立てる美しいデザインにひかれてセレクトしました」

「ショルダータイプとロールトップの手持ちタイプの2way仕様で、荷物の量や気分に合わせて使い分けができるのも魅力ですね。ショルダー使いの場合ですと、500ミリリットルのペットボトルも収納できます」

ストラップと開口部には光沢のある同系色のナイロンテープを採用
シボ加工を施したデュプイ社のカーフレザー。傷が目立ちにくく経年変化も比較的少ないため、長くきれいな印象で使える

アウトドア由来のデザインに、上質なレザーを掛け合わせる発想がユニークなミニバッグだ。ブラック、グレーの2色があり、店頭ではグレーの方が人気だという。肩掛けでも手持ちでも使える一品だが、芹澤氏のおすすめの使い方はあるのだろうか。

「個人的にはロールトップで手持ちする使い方がおすすめです。さりげないデザインなので、きれい目のスタイリングのハズしにもうってつけです。カジュアルになりすぎない大人のミニバッグとしては、ピッタリの一品だと思いますよ」

シックなカラーリングのコーディネートにもなじみやすい
バックルベルトを閉めるロールトップ仕様で、手持ちもできる

文:FACY編集部 平野美紀子(https://facy.jp/)


THE NIKKEI MAGAZINE 4月誕生!

Men's Fashionはこの4月、あらゆるビジネスパーソンに上質なライフスタイルを提案するメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」に生まれ変わります。限定イベントなどを提供する会員組織「THE NIKKEI MAGAZINE CLUB」も発足します。先行登録はこちら