日経クロストレンド

Nreal Airを装着してパソコン仕事をやってみた

Nreal Airはシースルーディスプレーを採用しているので、パソコンで作業をしながら使えるか試した。Nreal Airに動画やメールを表示しながら、パソコンに向かって文字を入力。Nreal Airのディスプレー下側に広めの隙間ができるので、そこからキーボードやマウスの位置を確認して操作することは可能だ。ただ、肝心のパソコン側のディスプレーに表示されるテキストは、その上にNreal Airの表示が重なるため見づらくなる。

パソコン画面の“ながら見”に、Nreal Airはあまり適していないようだ。やはりNreal Air側の表示をメーンに、ビデオ会議などに集中したほうが生産性は上げられるだろう。また、前述のNebulaアプリが搭載する「MR(Mixed Reality)モード」という機能を使えば、Nreal Airのディスプレーに表示される3D空間に、複数のアプリのウインドーを並べて見られる。

NebulaアプリからMRモードを立ち上げたホーム画面。対応するアプリのアイコンが並ぶ

Nreal Airはユーザーが顔の向きを変えても、画面内の表示が3D空間内に固定される「3DoF」対応だ。そのため顔を上下左右に動かしながら、映像内のワークスペースを立体的に広く使える。MR(複合現実)モードでは、画面に表示されるポインターでアプリを選択したり、ウインドーをつかんだりして移動やサイズ変更が可能。この独特なユーザーインターフェースは慣れるまでに少し時間がかかりそうだが、仮想空間内のワークスペースのアイデアとしては非常に面白い。

立体的に広がるMRモードの空間内に、複数のアプリのウインドーを立ち上げてマルチタスクができる

とはいえ、MRモードで利用できるアプリはまだ数が限られている。Nrealでは「MRLab」というアプリストアの準備を進めており、今後各サービス提供会社と連携しながらアプリを充実させる考えだという。まずはメジャーなビデオ会議用アプリを、MRモードで使えるようにしてもらいたい。

Nreal Airはスマートフォンとケーブルで常時接続が必要なデバイスだ。最初はこれが不便に感じられるかと思ったが、むしろ目の前に映像を表示したまま街を歩いたり、移動したりするほうが大変だった。本機のようなシースルータイプのスマートグラスも、基本的にはどこかに腰を落ち着けて使うのがいいだろう。

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絶対的商品がないスマートグラス市場でリードできるか