目下の「SDGs担当」の肩書も社長に直談判して得たものだ。海外担当として出会った多くの金融トップとの話題の中心がESG(環境・社会・企業統治)だった。証券会社として社会課題にどう関わるかを考え、グループを引っ張りたい、と手を挙げた。

かつて管理職に登用された際、当時の社長から「これから先、『女性だから早く役員になった』と言われるだろう。申し訳ない」と言われた。その言葉通り、常に「女性初」の冠がつき、注目されてきた。「女性だから」との視線も感じる。

それでも強い意志で信じる道をつき進む。「最初から自信があるはずはない。言うからには努力する」。同時に知るべきことの多さも痛感している。「甚だしい勉強不足で、鋭意努力中」。謙虚な気持ちで挑む。

(聞き手は松浦奈美)

[日本経済新聞朝刊2021年12月27日付]