米カリフォルニア州の銘醸地ソノマでワイン造りをするアキコ・フリーマンさん

米カリフォルニア州の銘醸地ソノマでワイン造りをするのは、東京都出身のアキコ・フリーマンさん。2001年、金融機関で働く米国人の夫とワイナリーを建てたが、夫は仕事で忙しく、ワイン造りはフリーマンさんが1人で担うことに。醸造家を雇って手取り足取りワイン造りを教わり、後に醸造家として独り立ちした。

日米首脳会談の晩さん会に振る舞われた1本

やがてワイン雑誌などに取り上げられるようになり、2015年4月の日米首脳会談の時に開かれたホワイトハウスでの晩さん会では、フリーマンさんの造ったシャルドネが振る舞われた。

「2018 フリーマン アキコズ・キュヴェ ピノ・ノワール ソノマ・コースト」

フリーマンさんは「ワインは畑で造られるとよく言われる通り、おいしいワインを造るのに一番大切なことは、よいブドウを手に入れること。料理と同じで材料がよくないとおいしい料理はできない」と原料にこだわる。そのために畑も購入し、自分で栽培の管理をするようになった。自社畑のブドウはすべて有機栽培だ。

フリーマンさんおすすめの1本は、「2018 フリーマン アキコズ・キュヴェ ピノ・ノワール ソノマ・コースト」(税込み小売価格1万2870円)。値は張るが、主に自社畑のブドウを使い、いくつもの小樽(こだる)で熟成させたワインの中から最高の出来のワインだけを選んでブレンドした「いいとこ取りのワイン」(フリーマンさん)という。

今回紹介した日本人女性醸造家はたまたまこの4人だけだが、日本や海外で活躍する女性醸造家は他に何人もいる。男性に比べれば数はまだ圧倒的に少ないが、ワイン文化の広がりや就農ブームでワイン造りに関心を示す女性も増えているだけに、女性醸造家は今後も存在感を増していきそうだ。

(ライター 猪瀬聖)

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