
全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。
FACY MENの直近の記事閲覧数を分析すると、「シューズ」、「シャツ/Tシャツ」に次いで「ボトムス」に関する記事がよく読まれていた。

ボトムスカテゴリーの記事を見ると、最も多く読まれていたのは「デニム」関連の記事だった。

アメカジ復権の流れの中で、再び注目を集めているデニムのジーンズ。とはいえ、5ポケットパンツと呼ばれるベーシックなジーンズであれば、誰もが1、2本は持っているだろう。この秋に新調するならジーンズ以外のデザインにも注目したい。今回はFACYに登録する各店が薦める、ひと味違うデニム素材のパンツを紹介する。
武骨なのにスタイリッシュ デニム地が新鮮なカーゴパンツ
「昨今の古着ブームを受けて、デニムパンツをはく人が改めて増えている印象です。私も20本ほど持っていますが、最近はいわゆる5ポケット型のジーンズよりも、スラックスタイプやミリタリーパンツを好んでよくはいていますね」
そう話すのは、東京都目黒区の中目黒駅近くにある「Coper(コペル)」の店長、張ケ谷鉄平氏だ。ミリタリーウエアを得意とする日本ブランド、CORONA(コロナ)のデニムパンツを薦めてくれた。

「デニム素材、カーゴパンツのいずれも、メンズウエアとしてはオーセンティック(正統派)な要素ですが、両方を掛け合わせた一本は意外と見つかりません。こちらはミリタリーアイテムを得意とするコロナがリリースしているというのも興味深く、セレクトしました」
ミリタリーの代表的なアイテムであるカーゴパンツだが、デニム生地だとまた違った印象になる。張ケ谷氏はどこに魅力を感じているのだろうか。

「カーゴパンツは武骨なデザインですが、デニム生地にすると見た目の重厚感が増すのがポイントです。秋冬の重衣料のコートとの相性もいいですよ。とはいえ、生地自体は8.5オンスと軽めなので、今の時期でもお使いいただける一本です」
コロナのラインアップの中でも、パンツは特に評判が高い。実際にそれを目当てに店を訪れる人も多いそうだ。今回のパンツは、どうはきこなせばいいだろうか。
「個人的には、あえて直球のミリタリーアイテムであるファティーグジャケットを合わせるのが新鮮だと思います。他には、オックスフォードシャツなどを合わせる着こなしもいいですね。デニムカーゴならやぼったくならず、かっこよくまとまりますよ」


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