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京都発ホルモン「アジェ」 種類は豊富、焼き方も指南

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NIKKEI STYLE

京都発のホルモン店が東京で人気を博している。渋谷や新宿3丁目で客を集めている「ホルモン千葉」(「京都発祥ホルモン千葉 白木のカウンター、焼きお任せ」参照)に続き、やはり京都発の「焼肉・塩ホルモン アジェ」が8月に東京1号店を有楽町に出店。繁盛店になっている。

京都発ホルモン店が東京に相次ぎ開業

「ホルモン千葉」は、白木のカウンターでスタッフが焼いてくれ、しかもホルモンを焼いた時に出るうま味を含んだ脂分を集めるという特殊な作りの焼き台で、次の肉を焼く時やシメの麺類にも生かすという独特な店で、話題を呼んだ。「アジェ」はどんな店なのだろう。筆者はホルモン大好きというほどではないのだが、立て続けに京都ホルモンが話題になるとは、黙っていられない。

「アジェ」有楽町の場所はJRの高架下。「餃子の王将」やジンギスカンの「ラムちゃん」がある東京国際フォーラム側のエリアではなく、「ドトール」の横の薄暗いエリアを入ったところにある。有楽町駅からさほど距離はなく、改札を出て5分というところだ。かつてはうらぶれたような店ばかりだったが、JRが日比谷側にある高架下を再開発した「日比谷OKUROJI」など、最近は面白い店が増えているエリアでもある。

事前に勉強したところ、名物は「ホソ塩」とのこと。「ホソ? 聞いたことないなあ」と思いながら、とにかく突撃する。

平日の午後6時前。40席くらいの店内は、さすがに客はまばらだったが、背広姿のオジさんが部下らしい女性を含めた4人組でもう飲んでいた。取引先らしき人と飲んでいる人もいた。この店、営業は午後4時からだから、こうした早飲みにも使い勝手が良いのだ。

ただ、その後、予約客やふり客を含めて午後7時前後には、ほぼ満卓になった。立地の良さに助けられている部分もあるが、なかなかの実力だ。スタッフに聞くと、午後6時台までは入りやすいが、7時を過ぎると待つ客も少なくないという。

店イチオシの「ホソ」は2種のタレで

さあ食うぞ。

「アジェ」の魅力は、豊富なホルモンの種類だ。「白身」と称した部位が15種。精肉も含んだ「赤身」が17種ある。牛ホルモンとしてはオールスターズといったところ。それとは別に、日替わりのオススメもある。

まずは、イチオシの「ホソ」をいく。メニューブックの冒頭に記載されており、店のスタッフからもオススメされる。味付けは、塩とタレがあるのだが、特に注文しなければ、塩が出てくる。

卓にサーブされたそれは、なんと言っても白さがまぶしい。ツヤツヤしている。早速、網で焼く。「アジェ」の場合、炭焼きではなく、普通の網焼き、熱源はガスだ。七輪を使う店も多いだろうが、正直、七輪の炭焼きだからおいしくなるかというと、それを実感したことはない。

どちらかというとパフォーマンスの要素が多いのではないか。管理にも手間がかかる。「ホルモン千葉」もそうだったが、そんなところに手間とコストをかけるより、うまい肉とホルモンを仕入れたほうが客のためと考えているような気概を感じる。

ホソは、おそらく小腸の一部なのだろう。焼いていると脂が落ちて、火が上がる。面白いのは、肉の焼き方を指南するパンフレットが用意されていること。まずは、皮側を焼き、ピンク色をなくしてから、脂肪が豊富な白い方を焼き、やはりピンク色がなくなったら、焼き上がりということだそうだ。

もう一つ、「へえ~」と思ったのが、タレだ。

最初に注文すると、「ホソ用」と「タレ用」と2つの調味料が提供される。このタレ、いわゆる焼肉店で出てくるようなドロッとしたものとは大きく違って、かなり和風。「ホソ用」に関して言うと、和風だしに少ししょうゆ系の調味料を入れ、そこにユズ風味を加えている。「タレ用」は「ホソ用」をベースにタマネギなどの香味野菜を加え、やや辛味のある味わいに仕上げたもの。焼肉店で、こんなタレを経験したのは初めてだ。

まずは、タレにつけずに、そのままいく。食感はフワフワ。そしてジューシーだ。かむほどに良い感じの脂がにじみ出てくる。これはクセになる。次に「ホソ用」のタレにくぐらせてみる。「なるほどね」。和風にした意味が分かった。脂分が多いだけに通常の焼肉店のタレだとくどくなる。和風タレにユズ風味だから、さっぱりと食べることができる。ホソのうまさを損なうこともない。これはよく考えられている。1人前10切れで660円は、かなり安い。

脂たっぷりのバラ肉が火まみれ……それはおいしい

ホソについて調べてみると、やはり小腸の一部だった。一般的には、小腸は丸チョウといわれることが多いが、丸チョウは、きれいに洗った小腸を裏返し、輪切りにして提供するが、ホソは横半分に切り分ける。関西では多い呼び名のようだ。

興味深い部位も頼んでみた。赤身カテゴリーにある「天肉」(1000円)だ。スタッフに聞くと牛のホホ肉という。細長い薄切り肉で、脂分は少なめだが、これはこれでありだ。一皿で10切れあり、こちらもコスパは高い。

ただ、ここまでくると、普通の肉も食べたくなる。「アジェ」は、いわゆる精肉も数多くそろえており、「上バラ」(1700円)を注文する。値段的には、そこそこいく。この戦略にまんまとはまってしまった。

大きさは小さめだが、バラだけに脂があり、焼き台に乗せると、火まみれになる。少し厚みがあるのもいい。最近の食べ放題焼肉店は、カルビと称して薄めにカットしているところが多いのだが、肉質が良いのか、サクッと食べやすい。こうした普通の焼肉店としてもレベルが高いのが、「アジェ」の魅力だろう。

「アジェ」は現在、9店。京都の繁華街、河原町から少し南に下った松原本店を発祥に、京都で店舗展開した後、大阪、金沢にも出店し、最新店として進出したのが、東京・有楽町だ。この勢いだと、まだまだ店舗展開しそうな勢いだ。

ちなみに「アジェ」の意味をスタッフに聞くと、韓国語で「オジさん」の意味。くだらないダジャレを言うような人を指すらしく、「オッチャン」と表現した方が適当かもしれない。確かに店内は、オッチャンとその連れの女性が目立った。

そして、もう一つ、疑問があった。「ホルモン千葉」に続いて、「アジェ」が京都から上陸してきた。なぜ京都? という疑問だ。一説によると、京都は実は牛肉消費量が多く、そのため、ホルモンの供給量も多いという話だ。

家計調査で政令指定都市の牛肉消費額を調べると、京都市は年間3万2703円で、滋賀の大津市に次ぐナンバー2。全国平均の1万7840円の1.8倍にもなる。実際、京都人は牛肉好きだったのだ。

関西圏で焼き肉やホルモンというと、大阪市南部の鶴橋を思い浮かべる人が多いと思うが、実は京都も侮れないことがわかる。ちなみに大阪市の牛肉消費額は2万3792円で全国8位だ。

京都ホルモン、ジワジワ来そうな勢いを感じる。

(フードリンクニュース編集長 遠山敏之)

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