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日経転職版特別セミナーで話す鈴木啓太氏

日経転職版特別セミナーで話す鈴木啓太氏 

転職サイト「日経転職版」は特別セミナー『元サッカー日本代表/起業家の鈴木啓太氏に聞くビジネスに効くコンディショニングの方法』を開催した。Jリーガーからヘルス関連ベンチャーAuB(オーブ)の社長に転身した鈴木氏に、ビジネスパーソンにとって体調を整えることの大切さや、故イビチャ・オシム氏ら歴代仕えた監督から学び取った独自の仕事論を聞いた。

―まずは簡単にご経歴をお話いただけますか。

Jリーグの浦和レッズに入団したのが2000年です。15年のシーズンで引退するまで、浦和レッズ一筋でした。06年から08年までは日本代表に選出され、同じ時期に浦和レッズのキャプテンもしていました。そして、引退した同じ年に、アスリートの腸内細菌の研究とサプリメント開発などを手掛けるAuB(オーブ)を起業しました。

―どのようなきっかけで起業したのですか。

引退の2、3ヶ月前に、たまたま知人を介して腸内細菌の研究と事業に出会ったんです。この事業がすごく面白いと感じたので、仲間と一緒に「やろう!」となって。ですから、起業を決めたから引退したわけでも、引退するから起業したわけでもありませんでした。

母親の「腸は大事」は正しかった

―腸内細菌の研究という特殊な分野での起業ですね。

幼いころから調理師免許を持つ母親に「人間は腸が一番大事だよ」と言われていました。当時はあまりピンときませんでしたが、中高生ぐらいからはサプリメントを飲んだり、おなかを冷やさないようにしたり、気を使うようになりました。

プロサッカー選手になってからは、トレーナーさんとコンディション管理をする中で、「おなかと筋肉の状態には相関があるのではないか」と気づきました。おなかが冷えると筋肉が硬くなるんですよね。母親が言っていた「腸は大事だ」というのは間違っていないと、それこそ腹落ちしました。

もし一般の人よりも「元気」なアスリートの腸内細菌を調べて得られたデータが、多くの方々の健康に貢献できるなら、アスリートは人々を楽しませるエンターテインメントの世界だけではない、「違った価値」を提供できる可能性があると思ったことも、事業を始めるきっかけになりました。

―オーブはどのような製品をつくっているのですか。

例えば、最初に発売したAuB BASEというサプリメントですが、アスリートから集めた1千件以上の便サンプルを元につくっています。起業から発売まで4年もかかってしまい、本当に大変だったのですが、研究の過程でアスリートの腸内環境は一般の人よりも、菌の種類が多様であることなどもわかってきました。腸内環境を整えるのをサポートするサプリメントになっています。

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