女性幹部養成、偏見解消がカギ 東大教授・山口慎太郎ダイバーシティ進化論

女性の活躍は社会の様々な場面で進んでいるが、指導的な役割を担う女性はまだまだ少ない。女性国会議員は14.3%にとどまるし[注1]、上場企業における女性役員はもっと少なく、7.4% にすぎない[注2]。

重責を担えるような女性人材は一朝一夕には育たない。若手段階で抜てきし、そこから経験を積ませなければならないからだ。しかし、誰が未来の幹部として有能であるか見抜き、早期に選抜することは容易ではない。

一つの方法は、現在の女性幹部の経歴と照らし合わせることだ。現に活躍している女性幹部と似たような実績と経験があれば、将来、組織を支えるような幹部に育つだろうと予想を立てやすい。

逆に、そうした女性幹部が身近に存在しなければ、才能ある若手女性人材といえども、将来、屋台骨を支える存在になると想像することは難しい。その結果、若手女性の抜てきが進まなくなりがちだ。差別する意図はなくとも、認識不足ゆえに女性を低く評価してしまうことは珍しくない。

こうした問題を避けるためには、男性が他の部署などの女性幹部と一緒に仕事をする機会を増やすことが有効だ。

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