着こなしのベースとして使い勝手のよい半面、ブナンにまとめがちなのがデニムスタイル。イマドキな装いにするためには、色ジャケで華盛りするのが効果大です。ここで重要となるのが、色相性や主張のバランス。その鉄板法則をレクチャーしましょう!
デニム×華やぎジャケットが大人の新定番
無骨(ぶこつ)、ラギッド、無難……などなど、ワークウエアを出自とするデニムの印象に、華やぎが薄いのは致し方ないところ。それが魅力でもありますが、とりわけ華やかな装いに注目が集まっている今春は、少し工夫を加えて着こなしてみませんか?
そこでイマドキのスタイルにヴァージョンアップしてくれるキーアイテムとして、華やかな趣に溢(あふ)れる色ジャケを活用することをオススメします。でも、単に派手色のそれを羽織ればイイってもんではございません。
デニムの色や特有の素材感を活(い)かしながら、軽やかでイマっぽい華やかな雰囲気を醸す……。それを実践するのです。そのためには、デニムに合わせた好相性な色のセレクトをはじめ、主張を足し引きする巧妙な計算が必要となります。
百聞は一見にしかず。というわけで、ブルー、ブラック、ホワイトと代表的な3つのデニムを例にとって、華やぎスタイルを可能にするジャケット合わせのコツをレクチャーいたします。
Style#01
ブルーデニムは同系色のジャケットでグラデを構築
ブルーデニムに合わせるジャケットといえば紺ブレが定番ですが、イマドキの華やかさを演出するには一段色の浅いブルーのジャケットを合わせるのが正解。
とはいえ、あまりにビビッドな水色だと浮いてしまうので、ミドルトーンのそれを選ぶとうまくいきます。併せてインナーのTシャツにも、ブルー系を選択。
さりげなくグラデを構築することで、ならではの爽やかさと華やかさに溢れるイマドキのコーデが完成します。
◆ POINT
色落ちデニムはジャスト丈&ほんのりテーパードが基本
ラギッドな印象が強くなりがちな色落ちデニムを大人にこなすには、ほんのりテーパードの効いたキレイめなシルエットの一本を選ぶのが吉。
同時に、丈はクッションが付かない程度のジャスト丈とすることで、クリーンな印象が増します。かつ、足元に革靴を選ぶことで、デニムの無骨さやカジュアルさが中和され、硬軟織り交ぜたちょうどイイ塩梅(あんばい)に。
上のようなスエードのタッセルローファーなら、素材感のあるデニムとの相性もばっちりです。