Chrome(クローム)やEdge(エッジ)などのウェブブラウザーは「タブ」機能を装備している。これは1つのウインドウ内で複数のウェブページを切り替える機能。何十というウェブページを開いたまま仕事をすることが多い昨今、タブ機能の使いこなしは必修科目といえるだろう。基本のキから意外と知らない上級ワザまで4回にわたってとことん解説。 2回目は、タブをさらに便利に使いこなす応用編だ。
主にChromeの画面を使い、Edgeで操作が大きく違う場合は適宜補足する。また、一部機能ではGoogle アカウント(Chrome)やMicrosoftアカウント(Edge)でブラウザーにログイン(サインイン)しておく必要がある。
◇ ◇ ◇
タブはまだまだ奥が深い。さらに便利に使いこなすワザをマスターしよう。毎日のネットサーフィンがグンと快適になること請け合いだ。
まずは閉じ方。タブは「×」ボタンをクリックするか、「Ctrl」+「W」キーを押せば閉じる。このショートカットキーはエクスプローラーやExcelなどでも画面を閉じるときに使える。「Window」の「W」と覚えておこう。なお、ブラウザーのウインドウを閉じるキー操作は「Alt」+「F4」(終了)だ。
閉じたいタブが多数ある場合、何度も「×」を押したりする必要はない。複数のタブを選択し、まとめて閉じる方法がある。閉じたいタブ群の端をクリックした後、「Shift」キーを押しながらもう一方の端をクリックすると、その間も含めて同時選択できる。その状態で「Ctrl」+「W」キーを押せばまとめて閉じられる(図1)。また、タブの右クリックメニューには「他のタブをすべて閉じる」といった便利機能も用意されている(図2)。


ウェブメールや予定表など、常に開いておきたいページは、誤って閉じないよう固定表示にしておくのがお勧め(図3)。タブを固定すると左端にアイコンだけが表示され、「×」ボタンがなくなる(図4)。ブラウザーを再起動しても固定したタブは自動で再現される。


たくさんのページを開くと各タブの横幅が狭くなり、何のページかわかりづらい。前述したように目的別のウインドウで整理する手もあるが、そのウインドウが4つも5つもあると、またごちゃついてしまう。
「ニュース」「SNS」などとグループ化して折り畳もう
そこで、タブのグループ化機能を活用しよう。開いているタブを「ニュース」「SNS」といったグループにまとめることができる。グループは折り畳みと展開ができるので、折り畳んでグループ名だけを表示しておけば邪魔にならない(図5)。

タブをグループ化するには、複数選択した後、右クリックメニューから「タブを新しいグループに追加」を選ぶ(図6)。続いて開く画面では、わかりやすいグループ名を入力しよう。色も設定できる。「ニュースは青」などと自分なりのルールを決めておくと識別しやすい。1つグループを作ると、図6上の右クリックメニューに「タブをグループに追加」が現れ、別のタブを既存グループに追加できる。
