日経PC21

パッドのジェスチャーが重宝、タッチパネルとよく似ている

タッチパッドやタッチパネルにはこのような「タッチジェスチャー」が何種類もあるので、使わないのは絶対に損。少なくとも、タッチパッドでスクロールバーを操作するような愚行は絶対にやめよう。

マウスでスクロールする場合、普通に回転する以外に「パン」する方法もある。ウェブブラウザーなど一部のアプリでは、ホイールをクリックするとマウスポインターが上下矢印に変わり、マウスを動かすことでスクロール(パン)できる(図5)。表示位置を微妙にずらしたいときに利用しよう。

図5 ウェブブラウザーではリンク以外の場所でマウスのホイールをクリックし、マウスを動かすとスクロールできる(1〜4)。やめるときは再度ホイールをクリックする。ホイールのドラッグでスクロールできることもある

「Ctrl」+ホイール回転による拡大・縮小は10%などの段階刻みになる(図6)。ウェブブラウザーでは何秒かだけ表示倍率がポップアップするので倍率を確認しやすい。表示倍率はタッチパッドでも変えられる。タッチパネルと同様に2本の指でピンチイン、ピンチアウトすればよい(図7)。これもタッチジェスチャーの一種だ。

図6 「Ctrl」キーを押しながらマウスのホイールを前方に回すと表示倍率が上がり、後方に回すと下がる。ホイールは段階的に回転するが、倍率もそれに合わせて1段階ずつ増減し、ウェブブラウザーでは何秒か倍率が表示される。エクスプローラーではアイコンの表示形式などが変わる
図7 タッチパッドで2本の指を徐々に広げる動作(ピンチアウト)をすると表示倍率が上がり、徐々に狭める動作(ピンチイン)をすると下がる。タッチパネルでの操作と同じだ

ブラウザーやAcrobat Reader DCではキー操作の「Ctrl」+「+」または「-」でも倍率変更ができる(図8)。ただし、違う機能が割り当てられているアプリも結構ある。

図8 ウェブブラウザーやAcrobat Reader DCでは「Ctrl 」キーと「+ 」「−」キーでも拡大・縮小できる(左)。ただし、必ずしもすべてのアプリで使えるとは限らない。例えば非対応のExcelで「Ctrl」+「+」キー(テンキー)を押すと「挿入」ウインドウが表示される(右)

(ライター 石坂勇三)

[日経PC21 2022年6月号掲載記事を再構成]