ダメぶりを反転させる方法

ダメ社員時代の経験も後になって学びに変え、ネガティブ思考からも成功のカギを引き出し、美容整形までして自己嫌悪から抜け出す。あからさまなダメぶりとそこを反転させていくちょっとした方法が本書の読みどころだろう。

ワークスタイルとしてのフリーランスの効用、100人超のフリーランスに仕事を振って、チームで仕事をする楽しさなども語る。コミュニケーションが苦手だったダメ社員時代からの変貌ぶりに自分でも驚いてみせ、「まさにつらい状況、厳しい状況にいるならば、『人は変われる』と伝えたい」と書きつける。「稼ぎたいのにスキルも持っていない、何をやってもうまくいかない、会社勤めがつらい、さらに人間関係もうまくいかない」という人にこそ読んでほしい。これが本書を執筆した著者の思いだ。

「ジーパン、Tシャツ姿の若い人が買っていく」と同書店でビジネス書を担当する川原敏治さんは話す。逆転人生に向かって何とか一歩を踏み出したいと思っている人にとって、背中を押してくれる言葉が見つけられる一冊なのかもしれない。

これからの営業の教科書『NEW SALES』が3位

それでは先週のランキングを見ていこう。

(1)世界の富裕層に学ぶ海外投資の教科書長谷川建一著(扶桑社)
(2)ドラッカー5つの質問山下淳一郎著(あさ出版)
(3)NEW SALES麻野耕司著(ダイヤモンド社)
(4)ファンをつくる力藤掛直人著(日経BP)
(5)世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた中野信子著(アスコム)

(八重洲ブックセンター本店、2022年6月6~12日)

1位は海外の富裕層の資産形成・運用法を紹介した本。著者は米シティバンクなどで実績を積んだ富裕層向け金融サービスの専門家だ。2位はドラッカーの経営への考え方を日本の中小企業経営者向けに解説した本。17年刊のロングセラーが上位に顔を出した。3位の本は、これからの営業に必要な7つの原則を説いた新時代の営業の教科書だ。

4位は5月に本欄の記事「ファンづくりの秘密明かす Bリーグチームのマーケ策」で紹介したファンマーケティングの体験的解説書。そのときも今回と同じ4位と上位が続いており、息の長い売れ筋になってきている。5位に入った頭のいい人の習慣をまとめた脳科学者による一冊も、この書店では長く上位が続いている。今回紹介した仕事術の本は13位だった。

(水柿武志)

無敵の稼ぎ方 最小限のコストで最大限のお金に変える、最強のルール

著者 : 中村 誠
出版 : KADOKAWA
価格 : 1,650 円(税込み)