理系への興味の芽育もう アーティスト・スプツニ子!ダイバーシティ進化論

2022/8/25

私は理系的関心を引き出すモノに親しんで育った。レゴブロックでモノづくりが好きになり、おもちゃ風の「マイ・ファースト・ソニー」シリーズのグラフィックコンピューターで絵を描いた。次第にプログラミングを覚え、小学6年生のときには自分でウェブサイトをつくった。後に理系に進んだのは、数学者の両親が自分の興味を伸ばす環境を整えてくれたからだ。

理系女性が少ないことが企業の人材確保の課題として認識されるようになってきた。仕事でつながりがある企業の担当者と話すと、女性エンジニアが引っ張りだこなのがよくわかる。多様性に配慮する企業は理系女性を採用したくて仕方ないが、残念ながら圧倒的に人材が足りていない。

学校基本調査によると、日本の理学専攻の大学生の女性比率は28%にとどまり、工学系は16%にすぎない。STEM(科学、技術、工学、数学)は未来をつくる重要な分野なのに、真に包摂的なイノベーションを起こせない恐れがある。

小さいころ、子どもながらに納得できないことがあった。どうして自分の好きなおもちゃは男子向けに分類されているのか、という疑問だ。男子は一般的に自動車や電車、恐竜などのおもちゃを与えられることが多く、テクノロジーや自然科学への興味が引き出されやすい。一方、女子に対してはそうした環境づくりが十分でなかったと思う。

おもちゃも理系的関心を育む一助に(写真はイメージ=PIXTA)