本島北部、名護市の高台に洗練されたホテルとして世界的に有名なブランドを冠する「ザ・リッツ・カールトン沖縄」が誕生して10年。那覇空港からは、車で高速を利用すれば約75分、リムジンバスも数多く運行している。エントランスでは鮮やかな伝統衣装「琉装」をまとった女性がお出迎え。

ザ・リッツ・カールトン沖縄。ウナーの水が建物の周りを囲み、宮殿のような品格ある造りになっている

南国のラグジュアリーなリゾートホテルらしい開放感あるロビーは、一気に気持ちが上がる。ロビーの向こうには「水をたたえた内庭(ウナー)」が広がり、首里城をモチーフにした赤れんが屋根の建物を水が囲む洗練された空間にはほれぼれする。

ビーチでゆっくりピクニックも

全97室、すべての部屋には隣接するゴルフ場、かねひで喜瀬カントリークラブの緑と名護湾の美しい海を望むテラスとビューバスを備える。客室にも建物にもゆとりがあり、そよぐ風が心地よい。時のうつろいと共に表情を変えるウナーに面したレストラン棟には、イタリアン、鉄板焼き、沖縄料理のダイニングがそろう。どのレストランも地元の食材を生かしていて、朝食のビュッフェにはゴーヤーチャンプルやソーキそばなど地元のソウルフードのほか、エッグステーションでは沖縄の平飼い卵を使っている。

テラスからのパノラマ。プールやゴルフコース、そして名護の海が広がり、時間がたつのを忘れそう

別棟になっているスパ棟では、屋内プールやフィットネス施設と月桃(げっとう)はじめ沖縄固有の素材を用いたユニークなトリートメントを提供するスパがある。スパを利用すると、広い浴槽にヒノキのドライサウナや風化サンゴタイル岩盤浴などのある温浴施設でのヒートエクスペリエンスも無料で利用できる。

沖縄に来たらビーチにも、という人には、食事とブランケットマットなどがセットされたオリジナルのピクニックボックスを持参し、近隣のビーチに出かける「リッツニック」がおすすめ。沖縄の自然の中で、とびきり贅沢なピクニックが楽しめる。

ザ・クラブ・エクスペリエンスというパッケージでは、専用ラウンジが設けられており、朝食・軽食・アフタヌーンティー・オードブル・スイーツと1日5回ものフードプレゼンテーションに、シャンパンやカクテルなどのアルコールも含むドリンクが提供され、まさに極上のリゾートライフを心ゆくまで楽しめる。

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プールもダイニングも多彩