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イメージ(PIXTA)

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年収アップは転職の大きな動機になります。今の自分の収入が平均より高いのか低いのか、気になりますよね。そこで今回は、日経転職版が2021年11月から22年10月までに登録した大卒会員の現年収(年齢別、役職別)を集計したデータをご紹介します。転職時の年収交渉などにお役立てください。

年収相場を把握してから転職活動を

円安の影響などからエネルギー価格・食料品の価格上昇が続いています。物価が上昇しても賃金が上がらなければ、実質賃金は減ってしまうことになります。岸田政権は企業に対して賃上げの協力を要請しています。経団連の十倉雅和会長はそれに応えるように「物価をにらんだ賃上げが大事」と、会員企業に対して2023年春の労使交渉で賃上げを会員企業に呼びかける方針であることを表明しました。

社会全体で賃上げ機運が高まる中、転職を考えているビジネスパーソンにとっては、転職先との年収交渉に追い風が吹いていると言えるでしょう。ご自身と同じ属性の年収を把握し、転職時の希望年収設定の参考にしてください。年収相場を把握してから転職活動に臨むことによって、より満足度の高い転職に近づけるでしょう。

男性平均は50歳で1000万円超

まずは年齢別年収の平均と中央値を見てみましょう。大卒会員全体(平均年齢41.6歳)の平均年収は746万円、中央値640万円でした。前年調査(2020年8月~21年10月登録者)では、平均年収724万円、中央値620万円だったので、約20万円上昇していました。前回調査時は新型コロナウイルスの感染拡大によって企業業績が悪化した影響で年収が下がった人が多かったものの、21年から22年にかけては企業業績が回復し、年収が上がった人が多かった可能性があります。

より詳しく、男女別の平均年収と中央値を、25歳から55歳まで5歳間隔で集計したのがこちらの表です。

役職別年収 男性は部長、女性は本部長で1000万円超

次は役職別年収を表にまとめました。平均年収が1000万円を超えるのは、男性が部長から、女性は本部長からでした。

昇進スピード、契約社員比率で男女に差

22年7月から従業員301人以上の企業は、男女の賃金差を公表することが義務付けられました。年齢別の男女差を見ると、25歳では平均で60万円、中央値で50万円の差でしたが、30歳で100万円を超え、40歳で300万円を超えています。女性が男性に比べて年収が低いのは、昇進の遅さと契約社員の割合が高いことが影響していると考えられます。

昇進の違いで見ると、一般社員比率は20代で男性81.5%、女性84.3%、30代では男性が38.7%と4割を切りますが、女性は55.9%と半数以上です。課長クラスでは、30代で男性14,6%と、女性5.8%の2倍以上になり、部長クラスでは40代で男性15.2%と、女性(4.9%)の3倍になってしまいます。

次に契約社員比率を見てみましょう。男性の契約社員比率は20代2.0%、30代1.4%、40代0.8%、50代1.5%と平均で1.6%です。一方、女性は20代3.8%、30代5.8%、40代7.6%、50代8.1%と平均で6.7%。女性の場合、出産・子育てで退職し、子育てが一段落してから契約社員として復職した人が多いと思われます。

以上が日経転職版の年齢別と役職別の年収でした。ご自身の現在地の把握や転職の際の希望年収の参考などにご活用ください。

※日経転職版会員の現年収入力者を対象に、一部の数値を除外して平均年収を算出しました。

(日経転職版・編集部)

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