松平健、ブーム再来! ド派手サンバ衣装と主役の迫力コラムニスト いであつし

「マツケンサンバⅡ」で2004年の紅白歌合戦に出場した松平健さん

出場歌手の選定が若者に媚(こ)びすぎているとか、ムダな演出が多すぎるとか、紅白でわけるのはもう時代錯誤とか、いろいろ言われている「NHK紅白歌合戦」でありますが、根っからの昭和のテレビっ子世代なもので、大みそかはしっかり最後まで見とどけちゃいました。




サンバ待望論 若い世代からも

なんといっても今回の紅白で一番の見どころだったのは、金ピカの着物で金ピカスケートボードに乗って登場して「マツケンサンバⅡ」を歌い踊った松平健氏に尽きる。NHKも2021年の東京オリンピックの開会式を巡って世間で巻き起こった「マツケンサンバ待望論」を受けた演出で、まるで東京オリンピックの開会式のような盛り上がりを見せたのであった。

普段は紅白なんて見ない若い世代の間でも「マツケンサンバまだ?」とか「マツケンサンバ待機」というワードがネット上でバズって、冒頭のCG加工でスケボーをこいで登場するシーンをインスタグラムにアップしているスケボー世代もいたりした。おそらくみんな、皮肉にも20年の紅白の裏番組の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないシリーズ」に出演した松平健氏を見て、初めてマツケンサンバを知った世代だろうね。

そんなわけで今回の「ニュースなルック」は、まだまだ新型コロナのオミクロン株に油断ができない鬱々とした状況で迎えた22年の年明け早々、明るくパァーッと派手に元気に歌って踊ってブーム再来となった、マツケンこと松平健氏を考察してみたい。♪オレッ!

もともと、マツケンサンバⅡは松平健氏の舞台公演で歌われていた。舞台公演というのは東京なら「新橋演舞場」や「明治座」といった大劇場で行われる、前半は時代劇や人情喜劇といった演劇、後半は歌謡ショーという二部構成の公演。松平健氏の場合、前半の第一部はご存じ「暴れん坊将軍」の時代劇。そして後半の第二部の歌謡ショーの最後にファンに向けて歌っていたのが「マツケンサンバⅡ」なのである。曲の途中で指差しをするあのポーズは、舞台の上からファンに向けていつもやっているお約束ポーズで、劇場はここで盛り上がる。松平健氏の後ろで踊る着物姿の女性たちは、通称「腰元ダンサーズ」と呼ばれている。

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