新年こそお金を上手に使う 今年の振り返りポイントは無駄をなくそう 節約生活のススメ

2021/12/23
写真はイメージ=PIXTA

もうすぐ新年。毎年のことながら、新しい年は気持ちも新たに心地よく迎えたいものです。「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。ただし、ことお金の使い方に関していえば、新年にその年の貯蓄目標や使い道を考える前に、まずは過ぎた1年について見直すことをおすすめします。その方が、家計の現状に沿う形で、よりしっかりとしたマネープランをたてることができるからです。

いまはスマートフォンで使える家計簿アプリもいろいろあり、家計簿をつけているという方は多いかもしれません。けれど、家計簿を日々つけているというだけでは十分な活用とはいえません。記録した内容からお金の動きを見直し、反省すべき点があれば反省すること。これが大事です。それを繰り返すことが次からの理想的なお金の使い方に結びついていくのです。

まもなく迎える2022年に後悔しないお金の使い方とため方ができるように、ここで21年にどのようにお金を使ったのか振り返ってみましょう。今回はそのためのチェックポイントをお伝えしたいと思います。

コロナ禍の1年、お金の動きも「例年」から変化

21年も20年に続き、コロナ禍という過去には経験したことがないパンデミック(世界的大流行)に見舞われた厳しい1年となりました。収入への影響だけでなく、働いている方であれば在宅勤務をするようになったり、お住まいの地域によっては長い間、外食に制限が設けられたことで「夕飯は外食で」としていた方が総菜の購入に切り替えたり……。離れて暮らす親元を訪問できないといった悩みも含めて、私たちの生活にも様々な変化が及びました。

お金の使い方も、コロナ禍前の「例年」とは変わってきたという方が多いのではないでしょうか。たとえば、以下のようなことです。

・同僚らとの会食などをしなくなり交際費が減った

・従来はシーズンごとに買っていた服やコスメを買わなかった

・外食の代わりにお取り寄せやテークアウトを利用するようになった

これらは、ほんの一例にすぎません。ぜひ、21年の1年間とコロナ禍前とを比べて、あなたが変えたお金の使い方をこんな風に書き出してみてください。実はここに無理せずやっていける節約のヒントがあります。たとえば、2番目に挙げた服やコスメを買うこと。果たして、シーズンごとに買うことは本当に必要だったでしょうか。図らずも「例年」と違う暮らし方をしたことで、以前の生活のなかで果たして無駄はなかったか、お金の動きに生じた変化からチェックがしやすくなったわけです。ぜひ、コロナ禍前と比較して今後も節約できるものはないか、考えてみてください。

もちろん、無駄遣いに気づくだけでなく、逆もあり得ます。「コロナ禍で我慢していたけれど、やはり外食はもっと楽しみたい」という方もいるでしょう。「これは大事にしたい」といった気づきも大切です。自分やご家庭にとって大事にしたいものが明確になれば、そこに出費を振り向けられるようにしたいもの。日ごろのお金の使い方を考える際のヒントにしましょう。

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新年に向けた振り返りのステップ