
仕事かばんとして、手提げ型のトートバッグを使う人が増えている。持ち手が長めで肩掛けスタイルで持てるものが多いが、リュックほど上着のシルエットを崩すこともなく、落ち着いた雰囲気を演出できる。特に上質な革で作られたトートなら、大人の風格も感じられそう。ただ、トート初心者にとっては、「仕事で使うのに収納力は十分か。物をスムーズに出し入れできるか」が気になるところだ。
例えば、土屋鞄製造所(東京・足立)の「ディアリオ トールトート」は、縦35センチ、横34センチの縦型スタイル。さほど大きくは感じないが、13インチのノートパソコン(PC)がすっきり収まるなど見た目以上の収納力がある。素材の革はしなやかだが、底には補強も施しており、しっかり自立するので使い勝手もいい。価格は6万2700円。長く使って革の色や質感の変化を楽しむ「エイジング」にも期待できそうだ。

上部の開口部からすべての物を出し入れするトートの場合、収納のコツは「縦に入れる」こと。何がどこに入っているかわかりやすいし、取り出しも楽だからだ。文具などのこまごまとしたものは、ポーチなどにまとめて細長い形にしておくと扱いやすい。