日経ウーマン

「パスワード共有」が終活のファーストステップ

 紙にPCやスマホのパスワードを書いて、上から修正テープなどでマスキングし、「PC・スマホのパスワードが書いてあります」などと書き添えます。これを通帳や保険証券などと一緒に保管しておけばOKです。

トク 何かあった場合は、硬貨や修正テープ剥がしなどで消せばいいだけだニャ! 簡単~!

 そう。1分もあればできる一番簡単な方法です。家族にもお願いしやすいですよね。

トク ちなみにひとり暮らしの人はどうしておけばいいかニャ?

 すぐ発見してほしい場合は、冷蔵庫など目に付く場所に貼っておくといいですね。もっときちんと“終活”しておきたいときは、家族にとって必要な情報を棚卸しして、エンディングノートなどにまとめます。これは一般的な終活と同じです。

トク 「きちんと」だと時間がかかりそう。「棚卸し」は何をチェックしておけばいいかニャ?

イラスト おおの麻里

 ネット証券などの資産運用関連のほか、ネットを利用した副業、電子マネーやポイント、登録しているサブスクリプションサービスの有無ですね。リストアップして、連絡先も確認しておくとベターです。

トク この中で「資産」として相続できるものってあるかニャ。

 ネット証券の証券口座は、他の金融資産と同様、相続の対象となります。ただし、相続処理については、他の金融機関と同様に厳格な手続きが要求されるので、注意が必要です。その他、インターネットサービスのアカウントの相続については、事業者により対応が異なりますので、利用規約を確認するとよいでしょう。なお、企業ポイントなどは相続できないケースが多いため、使うことも“終活”かもしれません。

トク ニャるほど。とりあえず、スマホのパスワードを書いて、マスキングしておくニャ~。

この人に聞きました

伊勢田篤史さん
終活弁護士・公認会計士。2016年に「日本デジタル終活協会」を立ち上げ、代表理事に。共著に『デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた』(日本加除出版)。

(取材・文/澤田聡子 イラスト/おおの麻里)

[日経ウーマン 2022年5月号の記事を再構成]