日経PC21

選択肢が増えた大容量インク型、2年でコストが逆転する

人気上昇中の大容量インク型だが、本体価格はカートリッジ型の上位機よりもさらに高価。インク代が安いとはいえ、本当にお得なのだろうか。

セイコーエプソンを例に挙げると、カートリッジ型の定番「EP-884AW」より、大容量インク型の「EW-M754TW」のほうが実売価格で8000円も高い。初期費用の低さではカートリッジ型に軍配が上がる。だがランニング(運用)コストに注目すると、EP-884AWがA4カラー文書1枚当たり13.2円なのに対し、EW-M754TWは3円と大きな差がある(増量サイズのインク使用時。印刷代や印刷可能枚数は、特に説明がない限り、いずれもメーカー公称値(以下同じ))。印刷可能枚数も標準インク(使い切りサイズ)の比較で約2倍、増量インクだと6倍以上になる(図2)。

図2 大容量インク型とカートリッジ型のプリンター複合機で悩んだ場合、コストパフォーマンスが良いのはどちらか。エプソンの製品を例にメーカー公称値を参考にして編集部が試算した。注目したいのはインク代と、印刷可能枚数の差だ。本体の価格はカートリッジ型の「EP-884AW」のほうが安いが、A4カラー文書を年間500枚印刷すると想定すると、増量タイプのインクを年1回は購入する必要が生じる。一方、大容量インク型なら2年で1回の購入、しかも1回のインク代が3分の1程度で済むため、2年目で早くもコストが逆転する(数値はいずれも概数(以下同じ)。どちらの製品もインクを同梱するが、ここでは1年目から新品のインクを購入して使うという条件で試算した(EW-M754TWは使い切りサイズのインクを使用))。[注]メーカーが非公表のため、1枚当たりの印刷コスト(メーカー公称値)とインクの価格を基に編集部が推計。ヘッドクリーニング時のインク消費を加味すると、より少なくなる可能性がある