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学生から受ける相談からは、大きく3つのパターンが見えてきます(写真はイメージ)=PIXTA

学生から受ける相談からは、大きく3つのパターンが見えてきます(写真はイメージ)=PIXTA

日経クロステック
キャリアアップや人間関係構築、給与などの待遇面、転職や起業――。技術者の多くは、自分の働き方について様々な悩みや不安を抱えています。人事コンサルタントとして様々な企業の職場活性化を支援する天笠淳さんが、こうした不安を解消し、働く楽しみを見いだすための具体的な方法を紹介します。

2024年春入社の学生向け広報活動が、2023年3月1日に解禁されました。企業説明会などが一斉に始まり、街でリクルートスーツを着た学生を見る機会も増えました。

とはいえ、リクルートが23年2月10日に発表した「就職プロセス調査(2024年卒)」によれば、23年2月1日時点での就職内定率は19.9%に上っています。つまり学生の5人に1人が既に内定を得ているというわけです。

同調査における2月1日時点での就職内定率は、ここ数年上昇を続けています。22年卒は9.9%だったのに対し、オンラインによる採用活動が定着してきた23年卒では13.5%でした。それが24年卒で19.9%と、さらに増えています。

コロナ禍による企業活動への影響が一段落して、新卒の採用計画が立てやすくなっていることが背景にあると見られます。また採用側だけでなく、学生から企業など就職先へのアプローチがしやすくなったことも関係しているでしょう。

それは別の調査からも読み取れます。マイナビが23年2月24日に発表した「マイナビ 2024年卒大学生広報活動開始前の活動調査」の結果によると、「インターンシップに応募や申し込みをしたことがある」学生は89.3%に上り、前年の89.2%からさらに増えました。応募社数の平均は8.6社(前年は8.6社)、実際に参加した社数の平均は5.2社(同5.0社)と、いずれも高い水準で推移しています。

オンライン形式でのインターンシップが浸透して参加のハードルが下がったことに加え、行動制限が減った23年は対面でのインターンシップを再開する動きも見られました。採用側も早い段階から学生にアプローチする頻度が上がり、以前よりも早期に内定を出しやすい環境になったのは間違いないでしょう。

インターンシップについては、筆者は「社会科見学として非常に良い手段」だと考えています。社会人になってから、取引先として他の企業や団体を知る機会はありますが、自分の働き先として考え、情報収集する機会はそうそうありません。インターンシップはそれができる貴重な機会です。"大人の社会科見学"は学生のうちにしておくことを勧めています。

転職を視野に就活する学生が56%

学生の就活についてはもう1つ興味深い調査があります。日経電子版の連載「就活探偵団」の23年3月1日公開記事によれば、同紙の調査で「就活で転職を視野に入れている」と回答した学生が56%に上ったというのです。

学生の半数以上が、将来転職することを前提に職場探しをしているということです。学生の就活相談を受けている筆者は、この数字を見て「こんなものだろう」と感じました。

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